カラオビハエトリ

節足動物門 鋏角亜門 クモ綱 ハエトリグモ科  5mm程度

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ベンチで見付けたカラオビハエトリのオス。

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しきりに腕(前脚)を広げる仕草をしているのは求愛行動?視線の先にはもしかしてメスが…

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実はライバルのオスがいて、示威行動でした(^^)

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こちらの個体の体毛はかなり抜け落ちているようです。

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以前は日本国内では奄美諸島から沖縄諸島、八重山諸島まで分布するものすべてが「カラオビハエトリ」とされていましたが、2019年に奄美・沖縄に生息するものは「アカオビハエトリ」として新種記載されて別種となりました。
逆に従来からの「カラオビハエトリ」は日本国内の生息地は八重山諸島のみということになります。(海外では台湾〜東南アジアに広く分布し、タイプ産地はボルネオ島なので近い将来には八重山産も別種となる可能性もありそうに感じます。)

2019年の石垣島遠征の際には見付けることが出来ませんでしたが、満を持して決行した2022年の八重山遠征でやっと対面できました。
それでも見られたのは1ヵ所で2頭のみと、期待と裏腹になかなか厳しい結果でした(^^;
あちこちで藪の中にしゃがみこんだりしてハエトリグモを探しましたが、意外にハエトリグモを目にする機会も少なくてちょっと残念な気持ちも感じつつ、たまたま座ったベンチの上でいつも見る前脚を振り上げるポーズをとる本種を見付けて超嬉しい気持ちでした。
前脚を上に持ち上げるだけでなく左右に広げるポーズもとっており「もしかして求愛中?」と思ったら、同種のオスに対する示威行動でした。

「アカオビハエトリ」の方は特に体色変異のバリエーションが豊富だというイメージですが、本種については見たのがどちらもオスだったこともあり、体色変異についてはよく判りませんでした。