アカオビハエトリ

節足動物門 鋏角亜門 クモ綱 ハエトリグモ科  5mm程度

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最初に見つけた個体はメス。頭胸部は赤が主体で鮮やか。

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2番目に見つけたのはオス。

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3番目に見つけた個体はケアリ類を捕食中。

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何ともいえない不思議な色合いです。

------------------------- 2022年7月 種名訂正しました。---------------------------

以前は日本国内では奄美諸島から沖縄諸島、八重山諸島まで分布するものすべてが「カラオビハエトリ」一種とされていましたが、2019年に奄美・沖縄に生息するものは「アカオビハエトリ」として別種とされました。
個体毎の色彩変異は激しいですが、名前通り頭胸部背面が赤い個体が多いのも本種の特徴の一つのようです。

2016年、人生初の沖縄遠征の際に今帰仁村の森で見付けました。
憧れの、沖縄地方(実際には奄美大島も生息範囲だが)に固有のハエトリグモです。

生息域は広範囲だがあまり個体数は多くないとの記述がありましたが、最初の個体を見つけた周辺では次々と見付ける事ができ、合計3個体を撮影できました。

本州にも生息する「アオオビハエトリ」の場合も色彩変異はありますが、本種の場合は更に変異が激しいようです。
これまでネットなどで見たことのある画像はアオオビハエトリに赤が混じったような体色のものが多かった気がしますが、今回見たものはどれも想像よりも赤みが強い印象でした。

それにしても、色彩多型で興味深いだけでなく楽しいですね(^^)

最初に見たものはアシナガキアリの動きに合わせて「挨拶行動」を繰り返していましたが、3個体目のものが実際に捕食していたのはケアリ類のようでした。

沖縄ではもっと多くのクモに遭遇できることを期待していましたが、時期的なものか?残念ながらあまり多くの種に出会うことがなく、はっきり撮影できた沖縄地方特有の種は本種とオオジョロウグモくらいでした。