ishida式の沖縄 自然満喫の旅 その5)
2016年7月31日(日)〜8月6日(土) 結婚三十周年のお祝いで、初めての沖縄旅行。

ishida式の沖縄の旅 (その5)です
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----2016年8月4日(木)-----

 

沖縄旅行の5日目、いつも通り(?)仕事の日よりも早起きし、宿の共有スペースで朝ごはん。

朝ごはんのデザートとして、先日「今帰仁の駅 そーれ」で2個800円で買ったマンゴーを切ります。
レジの際に、何の気なしに「どうやって切るんですか?」って聞いたら、説明の後に「これも見てね」って、切り方を書いた紙をくれました。

説明してくれた時も、種の部分を残して左右に切り分けて…っていう意味がよく理解できなかったんですが、実はマンゴーって真ん中に1個だけ大きな種が入っていて、厚みは薄い代わりにすごく大きくて、実の大きさの2/3以上あるんですね〜。

シールのある面を上にして、三枚におろすように切って、上下の実の部分は賽の目に切れ目を入れ、種の部分は果肉をそぎ落としてヨーグルトに入れました。

サラダとラフテー(三枚肉)、ヨーグルトと果物、今日もサーターアンダギーの朝食ですが、美味しくいただけました。

 

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マンゴーはシールの面を上にして水平に3枚におろす。(左) 今日もサーターアンダギー食べてます(^^;。(右)

 

でも、残念なことに今日は全体的に不順な天気との予報です。

沖縄の自然満喫!の旅ですが、やんばるの最高峰「与那覇岳」とその周辺の亜熱帯の森への挑戦は諦めて、今帰仁村の自然満喫!?に切り替えます。

それと、遠出しない日の夕方に「ちゅら海水族館」へ、団体さんのいなくなる時間帯&お安い「4時から券」を利用してお出掛けする日に充てる事にしていましたので、今日が決行日ですね。


宿の通路に貼ってある「今帰仁城周辺の自然マップ」をもう一度詳しくチェックし、城跡から「親川(エーガー)」に至る「ハンタ道」(麓から今帰仁城へ向かう旧道)周辺を散策するルートを歩くことにしました。

まずは「今帰仁城跡」まで車で出掛け、城跡から周辺にある祠やミームングスクなどの旧跡を巡りつつ「ハンタ道」に向かうことにします。
でも、天気予報通りのどんよりとした空模様なのに、ずいぶんと蒸し暑いですね。

 

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ノアサガオかと思ったけど、葉が違います。同じく外来種の「モミジバヒルガオ(モミジヒルガオ)」

 

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ター滝でも見た「オオモンシロセセリ」。(左) 「リュウキュウミスジ」の翅表は本土の「コミスジ」と大差なし。(右)

 

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翅裏は赤みが強くてとっても鮮やかです。

 

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「ホウライツユクサ」(左) オキナワセンニンソウかと思ったら「リュウキュウボタンヅル」でした。(右)

今帰仁城の出城だったといわれる「ミームングスク」には、三段になった石組みが残り、木の間越しに志慶間川の深い谷や、海側の集落が見渡せます。
近くにはクズによく似ているが毛の無い艶のある葉を付けたつる植物がありますが、何だかバナナのような立派な実が生っています。(帰宅後調べたら、「タカナタマメ」だそうです。)

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クズに似た「タカナタマメ」には立派な実が。(左) 樹種は不明ですが、立派な板根。(右)

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種不明な小型のゴキブリの一種。嫌いな方、ごめんなさい(^^;人様に迷惑をかけずに静かに暮らしています。

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「オキナワヤマキサゴ」は小型のカタツムリ。(左) 種不明な小型のハエトリグモの一種。(右)

今帰仁城周辺は石灰岩の台地になっており、ハンタ道も石灰岩を削ったり積み上げたりして築かれているようです。 
石灰岩地帯に加え、時折り雨も落ちる湿潤な天候のお陰か、多くのカタツムリが活動しています。
小型の「オキナワヤマキサゴ」は、タニシのように蓋を持っていて、目も触角の根元についています。
次々現れるカタツムリの写真を撮っていると、近くの岩の上を動く小さなクモを発見。
おお!!これはオキナワに来たら是非とも対面したいと思っていた「カラオビハエトリ」じゃん!!!!
サイズは本土の「アオオビハエトリ」と同じくらいで、「アオオビ」も青基調の体色が美しいのですが、こちらは赤色を纏った体色でとっても派手ですね。
そんなこんなで、周辺でオスを含む3個体を見ることができて最高〜(^^)
奄美大島から沖縄本島にかけてのものは頭胸部が赤基調、先島諸島産は青緑色基調といった傾向があるようで、亜種か別種の可能性もあるとのことです。
それにしても、個体数は少ないといわれている本種ですが、一気に3個体と出会えて幸せ!

そんなこんなで、地面に這いつくばって写真撮影していると、上のほうから下ってくる人の気配です。
顔を上げて「こんにちは〜」って挨拶すると、同宿で先に今帰仁城へ向かわれた一人旅の男性でした。
こんなところで会うなんて、なかなか通な方ですね(^^)

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これは見たかった「カラオビハエトリ(♀)」。これも体長は5mm程度のちびっこです。

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色彩多型の「カラオビハエトリ」。こちらの個体はオス。(左) 全く違う体色のメス。(右)

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「オオハラビロトンボ」のメス? しっかり確認する前に飛び去ってしまいました。

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最もよく見られる「オキナワウスカワマイマイ」。(左) 「シワハムシダマシ」かしら?(右)

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わりと多く見られましたが、「シュリケマイマイ」でしょうか?

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殻の周囲に毛が無いけど…これも上と同じ?(左) 外来種の「ヒラコウラベッコウガイ」はこれでもカタツムリ。(右)

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かなり大型になる「シュリマイマイ」

本土の「オオケマイマイ」のように殻の周囲に毛状の突起が沢山あるカタツムリは、「シュリケマイマイ」でしょうか?。(何故か、全く同じ印象でトゲトゲの無いものもいましたが、同種かしら?)

それ以外にも、かなり大型の「シュリマイマイ」、外来種の「ヒラコウラベッコウガイ」(これは、外見は何か背負っているナメクジに見えますが、小さな殻が外套膜で覆われているだけで、殻を持ったカタツムリなんです)も見付けました。

 

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沢山の仔グモを背負ったコモリグモの一種。(左) これは「アジアミカドハエトリ」っていうの?(右)

 

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森の中でホラ貝発見!って、もちろん「オカヤドカリ」でした。沖縄滞在中に見た最大サイズです。

 

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まだ未成熟な「オキナワナナフシ」。(左) 木の上から落ちて2本足で走った「オキナワキノボリトカゲ」。(右)

 

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日本最小のカエル「ヒメアマガエル」。(左) 「コイナゴ(幼虫)」かしら?(右)

奥さんの前を歩いている自分のすぐ後ろの枯葉の上に「どさっ」と何かが落ちた音がしました。
振り返ってみても何だかよく分からず、歩き出したときに「お父さん、何かいる!」という奥さんの声。
そこには「オキナワキノボリトカゲ」がいて、バサバサッと脇のクワズイモのほうへ後足で立ち上がって走っていきました。これってエリマキトカゲチック…って若い人は知らないかな(^^)
オキナワキノボリトカゲはこんな走り方が出来るんですね。

途中、日本最小のカエルである「ヒメアマガエル」も発見しましたが、藪の中に飛び込んでしまい、慌ててカメラを構えましたが急斜面の下のほうに跳んでいってしまいました。
さすがのishidaも、ハブとか出そうで薮の中に突入!は出来ず(^^;またの機会に期待です。

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周囲にソテツは見当たりませんが、各所で見られる「クロマダラソテツシジミ」。

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非常に活動的で攻撃的な「トゲオオハリアリ」。全身がシワシワ。

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自宅周辺でも見られる南方系の「オサヨコバイ」。(左) 「リュウキュウカネタタキ」今度はメス発見。(右)

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地元では見られない、西日本分布の「カマスグモ」。(左) よく見掛ける「ギンボシザトウムシ」。(右)

 

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これも南国風の「ハグルマノメイガ」。(左) 下側の花弁が上側と同色の「シマツユクサ」。(右)

 

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本土にもいますが「トゲナナフシ」。この個体は右前肢を失っています。

 

行く手の森が明るくなると、急に下った先に水面が見えてきて、崖下に湧水地が現れました。
歩行者用の小橋が架かっていて、これが「親川(エーガー)」の水源ですね。
YahooやGoogle地図で見ても、北側から来た道路がここで切れているように書かれていましたが、川と崖を越える小橋を道路とはみなさないという意味だったようです。

澄んだ湧水が流れ、水草が繁茂する素敵な場所で、沖縄に来て初めて見る環境です。

周囲にはトンボも多く見られます。

 

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ゆったり流れる「親川(エーガー)」は水草も豊富。

 

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草叢で定番の「コイナゴ」。(左) キタ〜!「リュウキュウベニイトトンボ」。すぐに飛び去ってしまいました。(右)

 

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夏型の「ウスイロコノマチョウ」。(左) こちらはメスの「リュウキュウベニイトトンボ」。(右)

 

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本土と同じ「アオモンイトトンボ」。

 

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「オキナワアズチグモ」のオス。(左) 交尾中の「ヨツモンカメノコハムシ」。(右)

 

草叢の中に「オキナワアズチグモ」のオスを見付けました。

通常、自宅周辺の「アズチグモ」の場合は小型のオスはあまり見かける機会がありませんが、今回は、メスを見付ける前にオスに出会ったことになりますね。

それも、最初は「アマミアズチグモ」だと思ったのですが、帰宅後に調べてみると、体色から「オキナワアズチグモ」のようです。

初めて知りましたが、本土の「アズチグモ」の場合、オスは濃い茶褐色ですが本種の場合はオスでも何となく「メスっぽい」体色なんですね。


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トカラ列島以南のものは亜種「タイリクショウジョウトンボ」だそうです。

 

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バックがごちゃごちゃして見辛い(^^;ですが、「ハラボソトンボ」。

 

本土でもよく見かける真っ赤な「ショウジョウトンボ」も多数見られますが、トカラ列島以南のものは亜種「タイリクショウジョウトンボ」とされています。
腹部背面中央の黒線が目立つのが特徴とのことで、確かに本土産よりはっきりとした黒線があります。

同時に、九州以南に分布する「ハラボソトンボ」も見られました。

確かに色使いも相まって腹部の基部が細く見えるなと思いましたが、実は見た個体はメスのようで、その後に見たオスはもっと細かったのでした(^^;

 

引き続き「親川」の周囲で昆虫との出会いを満喫!といきたいところですが、天気予報通りに空模様がだいぶ怪しくなってきました。
本当は、「ハンタ道」か「馬車道」を通って今帰仁城まで戻るつもりでしたが、雨を気にする奥さんに急かされてしぶしぶ車道を戻ることにしたら、奥さんの心配どおり本格的な雨になってきました。

 

途中、シロノセンダングサの茂る斜面に2頭のマダラチョウが訪花しているのに遭遇、傘を放り出して斜面の草叢を藪漕ぎするishidaに、奥さんもちょっと呆れ顔(^^;だったかも。

だって、これまで間近に見たことの無い「リュウキュウアサギマダラ」と「ツマムラサキマダラ」(でも、こちらは翅表が紫じゃないメスだけど)なんだもん…(^^)

 

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爽やかな色合いの「リュウキュウアサギマダラ」。(左) 同時に見たこちらは「ツマムラサキマダラ」。(右)

 

天候回復も望めそうもないので、今日はここで切り上げてちょっと遅めのお昼ご飯に向かいます。
これまで何度か前は通っていた「道のそば」っていう沖縄そばのお店で沖縄そば定食をいただきます。

ちなみに、「どこへ行っても、割り箸の袋に「うめーし」って書いてあるだけど、これって何かね?」って奥さんが言ってましたが、お店の人に聞いたら「割り箸のことですよ。」って、本土で言う「おてもと」みたいな意味なんですね。(お店の人もこれが当たり前に思ってたそうですが。)

 

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「沖縄そば定食」ごはんは白飯かじゅーしー(混ぜご飯)が選べます。海ぶどうも初めて食べた。

 

食事後にいったん宿に戻り、少しのんびりしてから「ちゅら海水族館」へ向かいます。

平日(木曜日)だし、時間的には団体さんも引いていく時間帯だからか、周辺の道路や駐車場も込み合っているというほどではなく、立体駐車場の屋根の下に駐車(沖縄では重要)できました。

 

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曇り空で映えませんが、水族館前のイルカ。(左) タッチコーナーのヒトデやナマコ、ウニなど。(右)

 

展示の種数は鳥羽水族館などに比べれば少ないのですが、団体さんがいないお陰で小型の展示水槽もじっくり見ることができました。しかし、やはり圧巻はスケールの大きな大水槽、ジンベイザメなどの展示ですよね。

 

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ジンベイザメの大水槽。水槽のまん前でスマホを構えている人達、そんなんでちゃんと撮れてるの…?

 

ジンベイザメの餌やりの時間に合わせて、大水槽の前に陣取ります。

後ろの雛壇のほうが全体を見渡せますが、館内放送で、水槽上側の庇で水面が見えないですよ、どんどん前に詰めて下さいって言うもんだから、いつの間にか最前列に(^^)

アクリル越しとはいえ、大きなジンベイザメが目前で立ち泳ぎする様は大迫力です。

 

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餌やりの際に立ち泳ぎする「ジンベイザメ」。(左・右) 野生でもこういう行動を取る事があるそうです。

 

餌やりを見た後、見残していた個別展示をじっくり、更に大水槽を上から見学するコースで飼育員さんの解説も聞いちゃいました。

 

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上から見た「ジンベイザメ」。(左) こちらは「オニイトマキエイ」(実際は「ナンヨウマンタ」)。(右)

 

餌やりを見た後、見残していた個別展示をじっくり、更に大水槽を上から見学するコースで飼育員さんの解説も聞いちゃいました。

水族館で生まれたマンタも飼育されていて、生まれたとき既にに1m位あったとか。

最後にショップでお土産なんかを買って、外に出たらもう真っ暗、伊江島の夜景を撮ろうと思って海のほうに歩き掛けたら「もう時間切れですから海側の歩道には入らないで下さい」ってハンドマイクの警備員のおねいさんにしかられちゃいました。

 

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水族館の海側のエントランス。(左) 伊江島の灯り。(右) 

 

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陸側のエントランスにあるジンベイザメの像。(左) 駐車場、ほぼ空っぽです。(右) 

 

その後、車に戻るために立体駐車場に行ってみると、車が見付かりません。

警備員さんに「E-2ってどこですか?」と聞いたら、あっちですと記憶にないゲートのほうを指差されました。

歩いていった先には立体駐車場はなく、もう一度近くの警備員さんに聞いてみたら単に立体の階を間違っていただけで、さっき探し回っていた駐車場の1つ下の階でした。(ちゃんとE−2って聞いたのに…)自分たちは駐車場の記号を記憶していましたが、そもそも階段やエレベーターのホールにちゃんと配置図とか掲示されていないので、このままでは迷っちゃう人続出なんでは…?

 

宿に戻ってから、徒歩でお隣りの「中華風居酒屋 リオ」へ行って晩ご飯。
沖縄料理だけでなく中華風のメニューもあって、どれも美味しかった。

 

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今日の晩御飯は、宿のすぐお隣り「中華風居酒屋 リオ」へ。何を注文しても美味い。

------ 沖縄旅行 その6 へ続く -----