ishida式の東北・八幡平…観光もね
2015年7月28日(火)〜年7月31日(金) 今年も夏休みに東北へ行きました。
今年も夏休みにはお出かけしようと考えていましたが、業務上の都合(なのかな?)で前半に出勤する日程とし、結局出発日を遅らせて7月28日早朝に旅立つことにしました。
ちなみに、昨年の夏休みは(結局レポートしていませんでしたが)やはり奥さんと岩手〜秋田を旅しました。 秋に実家の母と姉を伴って盛岡を訪問した際には、1日は台風の通過、翌日は素晴らしい好天の八幡平でしたが、お年寄りを連れていることもあって登山道には進みませんでした。
で、今回の旅も「天候」と「日程」がポイントで、従姉にも連絡して宿泊の快諾(^^)をいただいたうえで、他の宿泊の手配も直前に行うという相変わらず泥縄式の旅でした。
--------- 2015年7月28日(火) ------------------------------------------------------------
AM3:20に自宅を出発し、豊川ICから東名高速、圏央道、関越道、北関東道等を経由して東北道に入り、福島県の国見SAでお昼になりました。 太平洋高気圧の勢力が弱く、いつまでも居座る梅雨前線と日本海側に抜けた台風12号の影響が残って不安定な天候でしたが、時折り小雨に降られる程度で順調でした。
盛岡ICで高速を降りてナビに従姉宅をセットしたら、記憶と違う方向を指示しています。あれ?と思ったらY字路の右折レーンに入りそびれてしまい、路地に入って方向転換と思ったら、JRの車両区に入り込んでしまいました。それはそれで面白い(^^;… 平日に突然押しかけたので、息子さん宅の可愛いアイドルに会えなかったのが少し心残りですが、当日は従姉宅で寛がせていただき、長距離(890Km)運転の疲れを癒しました。 --------- 2015年7月29日(水) 龍泉洞 浄土ヶ浜 -------------------------------------------- 従姉宅で朝ごはんをのんびりいただいて、今日は盛岡から北上山地を越えて岩泉の「龍泉洞」へ。
「科学館」という名前にやや違和感を覚えますが、後に発見された「新洞」の内部を公開しています。
「道の駅 いわいずみ」で短角牛の昼食に挑戦(^^)した後、次の目的地を「浄土ヶ浜」としました。
宮古へ向かう道中には「浸水域」を示す看板や、工事現場や工事車両なども多く見られるようになります。 自分の古いカーナビの地図で「浄土ヶ浜第*駐車場」となっている場所も、Yahoo!地図では仮設住宅との表示となっており、実際に仮設住宅の前を通ると復興道半ばなのが実感されます。
浄土ヶ浜直近の駐車場に滑り込み、海岸へ降りてみるといきなり絶景! そのうえ、これが三陸特有の「やませ」っていうものなんでしょうか?海風が海岸の岩場や崖にぶつかる周辺に低い雲が湧いていて、不思議な景観です。
今日の宿は翌日の八幡平へのアクセスを考えて「安比高原」なので、残念ですが遊覧船に乗るのは諦めましたが、また次回挑戦の余地としておきます。 遊歩道を巡ってビジターセンターへ至り、駐車場まで戻りましたが、最初にビジターセンターでお勉強した後で巡るのが正解でしょうね(^^;
宮古市街を抜け、山田線沿いに西へ走って盛岡へ。 「ヤマト 盛岡南店」で晩御飯に盛岡冷麺とチジミ(思ったよりもボリューム満点)を食し、盛岡南ICから高速道路で松尾八幡平IC〜安比高原へ向かいました。 安比高原では高原なのに思ったよりも暑い夜…夜半にやっと涼しくなって、ぐっすり眠れました。
--------- 2015年7月30日(木) 八幡平 後生掛温泉 -------------------------------------------
前日に購入しておいた朝ごはんを食べて身支度を整えて宿を出発、高原入り口のコンビニで食料調達し、一路八幡平を目指します。 平日の朝なので、殆んど車に合わずに源太岩、見返峠手前の登山者用駐車場まで気持ちよく走れました。
そそくさと登山靴に履き替え、カメラの準備(これがいつも時間が掛かる(^^;)を済ませますが、朝からどうにもお腹の調子が…観光駐車場のトイレを利用後に、不安を残しつつ登山道に入ります。 昨年は登山道は歩いていないので、この先の風景を想像してわくわく。
軽い登りのあと、平坦になればすぐに八幡平を代表する景観の「八幡沼展望台」に着きます。 しかし、無情にもガスが湧き上がってきて、見晴らしがイマイチ。
八幡沼に沿って時計回りに進み、いったん湿原の分岐を折れると沼畔に出て、水際を歩くことも出来ます。 (全体的に雪田に近い植生に見えます。)
小さな池塘もありますが、泥炭は発達していません。
源太森は山頂平原の東の端に突き出した小さなピークですが、八幡平の山頂部を見渡せる数少ないビューポイントのひとつです。 それに、(平日なのもあって)殆んど訪れる人もいなくて、静かで良いですね(^^)
源太森のピークからは、テーブル状の山頂部の地形がよくわかります。
源太森を後にして再び八幡沼方向に戻り、時計回りに八幡沼を巡ります。 小さな沼や湿原が交互に現れ、見飽きることがありませんね。
景色を楽しみつつ見返峠近くまで来たところでお昼ですが、再びishidaのお腹から注意警報… ガスが巻いたり青空が見えたりと忙しい空模様ですが、日差しがあると暑く、結構日焼けしてしまいました。 峠の分岐まで戻って山頂(一応最高地点)まで行こうかと歩き出したところ、奥さんの足取りが重い? 「なんか、変なものが靴底に着いちゃったみたいで歩きにくい」と言われて見てみると、「着いていません、靴底…」 振り返って見ると、さっき奥さんがストレッチしていた場所に靴底が落ちています(^^; 以前、尾瀬で剥がれた後に貼り替えてから11年が経過していますから、そろそろ寿命だったかしら? (外周のラバーバンド部分は全く傷んでいないので、靴と貼り合せている部分の劣化は外から見えない)
仕方なく、遊歩道を駐車場に向けて下りることにしました。 今回は出発前に「普段履きもローカットのトレッキングシューズ(もどき)」と指導したはずなのに、出発してからみたら普通の運動靴だし…なんて文句を言いつつ車に戻り、ishidaの予備(^^;靴に履き替えてみると、ソックス2枚履きならぜんぜん大丈夫だって。 じゃあ、もう一度山頂を目指そう(^^)ということにしました。
山頂を経由して再び八幡沼・ガマ沼経由で戻り、今日の宿泊地の「後生掛温泉」を目指すことにします。 「後生掛温泉」の温泉も楽しみたいし、周辺の源泉地帯も面白そう。 県境を越えて秋田県へ入り、10分ほどで後生掛温泉に到着です。 チェックインして部屋に荷物を運び込んだ後、カメラだけ持って「自然観察路(一周約40分)」に向かいました。(宿で「熊除け鈴」も貸してくれた(^^;)
宿の源泉(これも噴出量がすごい)を抜けて奥へ進むと、噴気や泥火山(マッドポット)などの見所が次々現れ、以前家族旅行で行った大分県の某温泉の地獄巡りが子供だましに思える(失礼、十分楽しかったですよ)くらいの激しさです。 観察路を一周した後で、お茶屋さんで名物の「温泉黒卵」をいただいて戻りました。
後生掛温泉は綺麗に改装されて快適な宿ですが、東北地方の山の温泉宿なので、もちろん冷房の設備はありません。
でも、周囲の環境も良いし、温泉といい、宿の雰囲気やおもてなし、料理も含めて最近の旅の中では今のところBestな宿でしたよ。また行きたい〜。
で、明日以降の旅の予定を色々考えましたが、金曜夜のということもあってか、宮古での宿泊は断念。 そのうえ何故か(DOCOMO回線を使うBiglobeのデータ通信がつながらない地域なんでしょうか?)携帯電話は通じるのにネットに接続できず、楽天トラベルでの予約も出来ませんでした。 天候はイマイチそうなので、当初考えていた「秋田駒へのリベンジ」も断念しました。
明日のことは明日考えようということで…って、考えてないわけじゃなくて、いろんなプランを検討中(^^;
--------- 2015年7月31日(金) ------------------------------------------------------------
そのままどこかで宿泊して土曜日も行動とすると普段の土日と変わらない気もするので、流れに任せて深夜の帰宅ということにしました。
いったん大沼方面に下って、(秋田側の)八幡平ビジターセンターまで移動します。 ビジターセンターがオープンするのを待って、展示でお勉強。(これが正しい順番ですね) ちょうど「ツキノワグマ」に関する特別展示もあり、やっぱりマタギ文化の残る秋田県がクマの生息数が多いこと、八幡平周辺での生息密度が高いことなども再認識しました。 ビジターセンターで八幡平の資料や説明地図なども購入し、ビジターセンター脇からのトレッキングコースへ突入(^^)します。
歩いて5分ほどで「泥火山」と称する噴出孔群に出ます。 範囲は狭いですが、源泉の湧出量やマッドポットの規模は大きく、見応えがあります。 沢を横切り、林道の出会いから先は清々しい感じの森の中の道となります。 ただ、天候的に蒸し暑いのと、蚊の大群に付きまとわれるのが玉に瑕です。 奥さん曰く「お父さんの後ろに20匹以上の蚊がまとわりついている。」って(^^; 確かに、写真撮影のために立ち止まる度に10匹以上の蚊の姿が視界に入り、腕周りなどにすかさずとまって吸血を始める有様です。 でも、見たことのない種類のようだし、何だか警戒心が無いのか人差し指で簡単につぶしてしまうことが出来ます。
大谷地湿原に出ると、ツキノワグマが好物のミズバショウの実を食い荒らした(それもつい先ほどのようにフレッシュな)痕がいたるところに見られます。 クマ除けの鈴をつけていますが、後生掛温泉で貸してもらったものに比べて音が控えめ(^^;なので、奥さんが手動で振って鳴らすようにしました。
大谷地湿原先の蒸ノ湯への分岐にある道標にいたっては、クマに攻撃されて字が読めません(^^;;;; 分岐を過ぎてしばらく登ると、森の向こうに広い水面が広がる「長沼」に到着です。
時間的にもちょうどお昼時なので、コンロでお湯を沸かしつつ周辺の観察。 長沼の湖面には、「コウホネ」と「ヒツジグサ」が見られ、高地の湿原の雰囲気を醸し出しています。 奥さんが、ベンチの脇で大きなタニシのような角ばった巻貝の殻を発見したので、水中を見ると、随分大きなタニシが沢山います。これって特別なものなんでしょうか??(ネットでは判りませんでしたが)
ついでにネットで調べたら、長沼のコウホネと大沼のコウホネは種類が違うようで、大沼のものが「コウホネ」で、長沼のものは「ネムロコウホネ(エゾコウホネ)」というものだそうです。 確かに、葉の形や水面に立ち上がるかどうか、大きな違いがありますね。
長沼で十分楽しんだ後、帰路も同じコースを辿り、ビジターセンター前に戻りました。 散策に備えて車の前で片付けをしていると、ちょうど山装束の二人連れの男性が通りかかったので挨拶すると、クマの生息調査をされている方とのことでした。 「大沼の周辺は今日も目撃情報があるから、気を付けてね。噛み付かないから大丈夫だけど(^^)」なんて言われてしまいました。 大沼を時計回りに巡るように歩いている途中、木道上で昆虫撮影をして立ち上がると、すぐ前方で大きな「ガサガサッ」という音が…。 その後は、「森の熊さん」を大声で歌ったり、クマさんに注意を促すように声掛けしながら散策を終えました(^^;
思いがけない出会い(?)もあって楽しめましたが、今回の旅もこれでフィナーレとなります。 荷物を片付け、再びアスピーテラインで岩手県側へと移動し、高速道路に乗って(お土産も買って)帰路につきます。
アスピーテラインは雲の中で視界不良。(左) 16:44の見返峠の駐車場は、既に人っ子一人いません。(右)
今回は運転にこれまで以上の疲れを感じるため、SAなどで休み休み進みますが、ishidaは運転直後に眠れない人なので困りものです(^^; 途中でまん丸な月が昇るのを見て、圏央道を走っているときには朝日が昇るのも見ました。
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