ishida式の屋久島の旅 - 宮之浦岳〜永田岳縦走編@
2009年9月19日(土)〜30日(水) 9月25日(金) 最大のイベント、宮之浦岳〜永田岳縦走。
9月25日(金) 安房(レンタカー便乗)淀川登山口--淀川小屋(ここで二人とお別れ) 花之江河--宮之浦岳--焼野三叉路(T君とお別れ)--永田岳--鹿ノ沢小屋(泊) 「森の陽だまり」で同宿だった「単独行で宮之浦岳経由新高塚小屋泊予定」のT君と途中まで同行することになっただけでなく、同宿のお友達のお陰で淀川登山口までレンタカーで便乗できることになって感謝!天候も良さそうで、絶好の縦走日和の予感♪ ishidaのガイドで(?)、まずは四人で淀川小屋を目指します。 ここから先はいよいよ本格的(?)な登りにかかります。 同行のT君にはishida式のガイド(実際には先日初めて来ただけなのに、一端のベテラン口調)で巨樹や撮影ポイントなどの解説をしながら進みます。 花之江河で聞いたところでは、地元の三人組パーティの方が鹿ノ沢小屋泊りとのこと。(近くに居た二人組みのおばさんたちも鹿ノ沢とのことなので、今日は最低六人は宿泊者が居るようです。) 小花之江河・花之江河を過ぎ、投石平からの展望も楽しみます。 投石岳の登りから投石平と黒味岳を振り返る。(左) 行く手の安房岳。(右) 安房岳を回りこんで宮之浦岳を見るとガスが…。 翁岳のピークの西側を巻いて栗生岳の登りにかかると、まるで栗生岳のピークが宮之浦岳の山頂に見えてきます。 ちなみに私のお弁当は「竹の葉弁当」(朝はスタンダード、昼はデラックス)でした。 竹の皮で巻いてあるので、パックのお弁当のようにゴミが嵩張らなくて良いですよ。 天候は晴れているものの、宮之浦岳山頂ではガスのせいで周辺の展望はない状態で、永田岳の雄大な風景が堪能できずちょっと残念。それでも、時々ガスの切れ間に永田岳が姿を現してくれてよかった。 宮之浦岳山頂を発ち、焼野三叉路で新高塚小屋泊予定のT君とお別れします。その先は縄文杉〜白谷雲水峡〜宮之浦から鹿児島に渡るとのことで、短いながらもとっても楽しい旅の道連れとなってくれた彼とのお別れも寂しい気持ち(T^T) ここから先は(いつもの?)ishida式単独山行となります。 稜線周辺は分水嶺で、右(東)側は「宮之浦川」の源流、左(西)は小楊子川に注ぐ源流です。 看板のある最後のコルを過ぎて登りにかかると、周辺はずっとガスの中です。 ガスの向こうにネマチの岩峰らしきものが。(左) 山頂に続く岩塊群(中央が山頂の大岩)。(右) 最後のコルから35分ほどで、山頂と鹿ノ沢への分岐に到着。 霧に霞む山頂は、想像していた以上の大岩の集積で見応え十分ですが、返す返すもこのガスが恨めしい。 山頂分岐から宮之浦岳方向はまたまたガス。(左) 山頂の大岩から。(右) 山頂の大岩から。左が宮之浦岳からの登路、右が鹿ノ沢への下山路 ひとしきりガスで展望のきかない山頂で遊んでから、後ろ髪を引かれる思いで今日の宿泊地の鹿ノ沢避難小屋を目指して下降を開始します…といいつつ、だらだらと写真を撮りながら少しづつ下ってゆくと、だんだんとガスが切れてきました。 なんだか頭にきて(?)ザックを放り出して山頂の見える付近まで登り返してもうちょっと写真撮影。 ちょうど花之江河で会った三人組パーティの方々も山頂直下に到着。 写真を撮って、お腹も空いてきたので鹿ノ沢小屋へとダイブ(^^) 鹿ノ沢小屋は周辺の環境も良く、小屋も窓が小さくて暗いのは仕方が無いですが、心配とは裏腹に清潔で感じが良かったです。(でも、前に使用したパーティの皆さん、掃除はしっかりして行くように!) 晩御飯後に到着した三人パーティの方たちと談笑しているうちに夕日が沈み、心配していたおばさん二人は驚きの日没後の到着でした。 明日の行程はみんなばらばらで、地元の3人連れの方は往路を戻って淀川登山口へ、宮崎から来たおばさんたちは焼野三叉路から新高塚小屋泊、翌日縄文杉から白谷雲水峡へと下山する予定だそうです。 このあたりの避難小屋では「ネズミに注意」とのことで、食料はネズミに引かれないようにしっかりザックの中にパッキングしておいた方が良いとか。 夜はとっても星が綺麗でした。ぎょしゃ座δ流星群が活動期のようで、けっこう明るい流星も見られましたよ。 --------------------------当日の行程-------------------------- 淀川登山口6:35--7:25淀川小屋7:40--9:15小花之江河9:20--9:35花之江河9:40 --10:30投石平10:35--11:55宮之浦岳12:55--13:10焼野三叉路--13:50看板のコル --14:25永田岳山頂周辺15:10--15:50鹿ノ沢小屋(泊) 屋久島の旅-9/25〜26(宮之浦岳〜永田岳縦走編A)へ
途中、写真なども撮りつつ40分ほどのハイキング気分で淀川小屋に到着です。小屋脇の水場と小屋先の淀川吊橋からの澄んだ淀川の流れを楽しんだところで、お互いの旅の無事を祈りつつ二人は下山です。
湿潤な森は苔が豊富。
枯れ木ではないのに枝への着生がすごいです。
木漏れ日射す森
今日も綺麗な淀川の流れ。(左) これがやりたかった(^^)「豆腐一丁!」。(右)
朝日に映える高盤岳頂上の「トーフ岩」。
展望所から望む黒味岳。
小花之江河から高盤岳。(左) 前回も見た印象的な白骨樹(右)
しかし、だんだんと上昇気流による雲が湧き始めている様子。あわてない程度に先を急ぎますが、宮之浦岳が正面に見えるポイントに着く頃には次第にガスがかかり始めてきました。
順調に高度を上げて栗生岳へ。(左)
振り返ると翁岳もガスに…(左) 宮之浦岳に到着。羽アリの大群がお出迎え。(右)
ちょうどお昼に宮之浦岳山頂に到着。昼食タイムにしますが、大量の羽アリが舞っていて、体中に止まってこそばゆいだけでなく、お食事の中にも紛れ込んできそう。銀シャリおにぎりのT君のお食事にはちょうど良いスパイスかしら(^^;。
時折りガスが切れて永田岳が姿を見せる。
焼野三叉路から先、小ピークを縫って進みます。
振り返ると宮之浦岳。
振り返ると、さっき越えてきた宮之浦岳は時折り姿を見せるものの、これから登る永田岳の山容は全く見えず、最も期待していただけにちょっと複雑。
見えない先が永田岳。
宮之浦岳方向。周辺の登山道は激しく侵食されています。
島の最高地点周辺を歩いているわけですから、全ての尾根が分水嶺と言っても過言ではありませんね。
しかし、ちょっと喘いでいるうちにいつの間にか行く手の霧の中から山頂直下の大岩が姿を現わしました。
山頂に続く岩塊群を巻くように登ります。
山頂から大ギャップを挟んだ東ピーク。
鹿ノ沢下山路側から山頂。
ガス湧く横河渓谷源頭部。(左)
山頂方向を振り返ると晴れてきました。(右)
北には永田の海岸線(大岩の左上)が見えてきました。(左)
青空の山頂。(右)
再び宮之浦岳が姿を現す。(左) ローソク岩。(右)
ローソク岩のある岩尾根。(左) 石組みの鹿ノ沢避難小屋。(右)
小屋前の広場で早目の晩御飯。(左) ミニマムな装備ですが、K氏のツェルトも持ってきてます。(右)