ヤエヤマカジカガエル

両生網 無尾目 アオガエル科  体長約30mm

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一見しても「リュウキュウカジカガエル」との差異はあまり感じません。

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下あごの黒斑が目立つのは本種の特徴。

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背面は濃色の「X紋」が目立つ。

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ちょっとイボイボ感が目立つ個体。

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この個体は「X紋」が目立たない。全体的に黄褐色の個体は婚姻色のようです。

八重山諸島から台湾にかけて生息する小型のカジカガエルです。
従来は、奄美諸島から沖縄本島とその周辺にかけて生息する「リュウキュウカジカガエル」と同じとされていましたが、2020年に八重山諸島から台湾にかけて生息する個体群は新種「ヤエヤマカジカガエル」として分離されました。
八重山産の方がやや体が大きくて相対的に頭部や四肢が小さい傾向にあり、下あごの黒斑が目立ち、背面にはX状の模様が目立つものが多いとのことです。

渓流にだけ生息する本土の「カジカガエル」に対して、本種の場合は「リュウキュウカジカガエル」同様に、山地の渓流だけでなく平地の林縁や人家周辺などでも普通に見られるので、八重山産のカエルの中ではけっこう目にする機会も多いものと思われますが、西表島に比べて石垣島での目撃経験はちょっと少なめに感じました。