トノサマガエル

両生網 無尾目 アカガエル科  体長80mm前後

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シャープな顔つきと大きな眼、長い後脚が際立ちます。

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シャープな鼻先と頭部の幅に対して眼の占める割合が大きい。

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これまで見た中で一番大きいと思った個体は体長100mm近くあった。

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緑色の面積が広い個体。

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黄色っぽい色合いは婚姻色のようです。

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未成熟な個体ですが、頭でっかちで短足に見えるので「ナゴヤダルマガエル」と紛らわしい。

本土に棲む在来のカエルの中では「ヒキガエル」に次ぐ大きさのカエルであることからカエル界の「殿様」という意味合いで命名されたようです。
体色の変異はやや大きく、背面が緑色のものでもその範囲はかなり差があり、全体が茶褐色のものも見られます。

自分も含めて多くの人がイメージするカエルといえば本種かアマガエルだと思うので、まさにカエル界の代表選手といっても良いほど一般的なものだと思います。
実際には本種は主に中部地方から九州にかけて生息しており、関東から東北の一部にかけてはよく似た「トウキョウダルマガエル」、中部地方から関西にかけて「ナゴヤダルマガエル」が生息していて、かつては全て「トノサマガエル」とされていた経緯もあります。
「ナゴヤダルマガエル」は本種と分布域が重複していますが、繁殖時期をずらすことと生息場所の棲み分けで生殖隔離しているようです。
しかし、トノサマガエルとダルマガエルは近縁なため種間雑種も現れ、雑種にも生殖能力があり、実際に自然界では交雑個体が存在するそうです。

「ダルマガエル」と呼ばれる種の場合、名前のように体に対して後脚が短くて、しゃがんだ状態で後脚の足指が鼓膜に達しないとのことですが、「トノサマガエル」でも必ずしも足指が鼓膜に達しているかどいうとそうでもないように見えます。
実際に出会っているかどうかも含めて、ishidaの写真のストックの中では「これがナゴヤダルマガエルだ」と断定できる決め手に欠ける状況です。