サキシマヌマガエル

両生網 無尾目 ヌマガエル科  体長60mm前後

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雨の夜に道路に出ていた大型の個体は60mm以上あった。

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石垣島で初めて見た個体は未成熟で細い背中線がある個体。

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これも未成熟な個体ですが、背中線が太い。

本州中部から沖縄諸島にかけて生息する「ヌマガエル」に対して、先島諸島に生息する個体群は大型で、2007年に新種として「サキシマヌマガエル」とされました。
実際に体の大きさだけでなく、プロポーションや鳴き声も異なるのことです。
ishidaの地元では「ヌマガエル」自体は田んぼの周辺などで見られますが、一般的には姿のよく似た「ツチガエル」と混同されてます。

2019年の石垣島遠征で最初に見た個体はまだ成長しきっていない個体だったので「なんだか普通のヌマガエルっぽいなあ」と思ったのですが、その後で見た個体は体長が60mmを越えるくらいで、その大きさにはちょっとびっくりしました。

本土の「ヌマガエル」がほぼ水辺でしか見掛けないのに対し、本種の場合は水辺から離れた森林などでも活動するようです。
2022年の八重山遠征の際、西表島では夜の森や林道などで多数の個体を見掛けましたが、こういった場所で石垣島に比べて生息密度が高いのは、石垣島では同じような環境に棲む「オオハナサキガエル」との競合があるため水辺に追いやられているためではないでしょうか。
(サイズの大きい「オオハナサキガエル」は石垣島特産種で、特に水場に近い林道などでよく見掛けるが、西表島には生息していない)