サキシマハブ

爬虫網 有鱗目 クサリヘビ科  体長約1200mm

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登山道を歩いた帰路、ちょうど道のほぼ真ん中に鎮座していました(^^;

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小型とはいえ、しっかり「毒蛇」っぽい顔付きです。

八重山諸島に生息する中型の毒蛇で、カンムリワシやイリオモテヤマネコなどの大型の肉食動物のいない島では最も高次の生態的地位にあるものと思われます。
とはいっても、島に隔離された動物が小型化する島嶼効果の影響か、それとも元々が系統的に小型な種が起源の遺存的特徴なのかは不明ですが、体長2.2mを越える沖縄や奄美地方の「ハブ(ホンハブ)」と比べると体長も半分ほど(1〜1.2m)と小型です。
(奄美・沖縄本島などでは無毒ながらハブ並みに大型になるアカマタとの競合がありますが、八重山諸島ではそこまで大型化する理由もないのかもしれません。)
また、攻撃性もそれほど高くないとのことで、イメージとしては体長60cmほどの本土の「マムシ」を二回り大きく(長く)したようなものに感じました。

現地での生息密度がどの程度なのかはよく判りませんが、これまでの八重山遠征(延べ26日間)でも出会ったのは2回だけでした。(といっても、実際には他種も含めて野山で蛇に出会うこと自体が少なかったですが…)