ニホントカゲ(ヒガシニホントカゲ)

爬虫網 有鱗目 トカゲ科  体長約250mm

nihontokage_P9098973.jpg - 119,647Bytes
「カナヘビ」と比べて太くて艶がある。

nihontokage_P4113350.jpg - 109,773Bytes
穴に逃げ込んだ後で、そっと外を伺う。

nihontokage_9294.jpg - 110,945Bytes
尾が鮮やかな青で背面が黒・明褐色のストライプの幼体。

nihontokage_1811.jpg - 154,536Bytes
体の模様は隠蔽に効果があっり、天敵に対して尾を目立たせる効果を狙っている?

nihontokage_5651.jpg - 74,503Bytes
成長に従って尾の青さは消失し、黒っぽくなります。

nihontokage_030427_1.jpg - 121,788Bytes
十分に成長した成体はかなり重量感がある。

nihontokage_030427_2.jpg - 103,176Bytes
成熟した個体は頭が大きく、頬がピンクになっているのは婚姻色のようです。

かつては日本全土で普通に見られるトカゲといわれていましたが、近年では西日本と東日本、伊豆半島と、地域的に3種に分離されたとのことです。
ishida自宅周辺のものは分布域としては「ヒガシニホントカゲ」ということになるようです。
(西日本が従来の「ニホントカゲ」、伊豆半島のものは「オカダトカゲ」)
沖縄本島とその周辺では近縁な「オキナワトカゲ」、先島諸島には「イシガキトカゲ」が分布しており、どれも幼体の姿はよく似ています。

全長は最大で250mmほどになり、「カナヘビ」に比べると尾の比率が少なめなので、成体の印象としてはかなり太くて短い印象ですが、相対的に短足な印象です。
幼体は胴体が黒と明褐色の縦縞で尾は濃いメタリックブルーが印象的ですが、成長するにしたがって尾の青さは消失してしまい、体は茶褐色となります。
また、成熟した個体はややエラが張った感じで頭が大きく、オスは繁殖期にはほんのりと赤みがかかった婚姻色が出ます。

同所的に生息する「ニホンカナヘビ」に比べて用心深く、石や落ち葉の下、穴の中などに逃げ込む傾向が強く、太くて短足な体型もあってか木や植物上に登ることはなく、ほぼ地上だけで暮らすようです。
そのためか、平地から山地まで広い範囲に見られる「ニホンカナヘビ」に対して、本種の場合は山地ではほとんど見かけません。