ニホンアマガエル

両生網 無尾目 アマガエル科  体長約40mm

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黒い背景だけど、目立つ体色のまま??

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いかにもイメージ通りのシチュエーションです。

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ただいま体色の変換中?

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凸凹の質感まで再現するのかな?

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上陸して間もない個体。小さくても目の前後の眼過線は目立ちます。

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幼体のうちは体側の帯は目立たない。

琉球諸島を除く日本全土に生息する小型のカエルで、「トノサマガエル」と並んで最もなじみ深いカエルの一つです。
理科の教科書などでも「保護色」や「色彩変化」についてよく語られます

腹部は白く、鼻孔から目を通って鼓膜〜前足付け根〜体側へと続く茶褐色の色帯が特徴で、体の背面は基本はイメージ通りの「黄緑のアマガエル色」をしていますが、暗い背景の場所では全体に斑模様の茶褐色にまで変化させることができます。

主に田んぼで繁殖しますが、卵は数個づつくっ付いた状態で水草などに付着し、孵化したオタマジャクシは田んぼの動・植物の遺骸や泥中のデトリタス(有機残渣)などを食べて育ち、四肢が生えて尻尾が縮退した状態(ちょっとだけ尾がある状態)で上陸します。
カエルの形態になって上陸した直後は田んぼや周囲の畔などにとどまりますが、成体は水辺から離れて活動することができるため、明りに昆虫が集まる人家の周囲や街灯・自動販売機周辺などでもよく見られます。
ishidaの実家では、田舎とはいえ周囲は人家に囲まれていて最寄りの田んぼでも200mほどありますが、玄関の明かりの周りの窓ガラスに多数のアマガエルが暮らしていました(^^)

よく似たものに「シュレーゲルアオガエル」がいますが、より大型になり、本種のように茶褐色の眼過線が無いため見分けは容易です。
また、「シュレーゲルアオガエル」は田んぼの畔に穴を掘って泡に包まれた卵塊を産み付けますが、昨今の管理された水田では生活し辛いのか、近年目にしたことがありません。