マムシ(ニホンマムシ)

爬虫網 有鱗目 クサリヘビ科  体長約600mm

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顔の前で急に細く見えるところから先が蛇の「尾」。ちょうど尾を振っているのでブレて写ってます。

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東三河で普通の、全体に茶褐色の個体です。

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かなり明るい体色の個体。

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沖縄と対馬を除く日本全国に分布する毒蛇で、主に平地から低山地に生息するため自宅周辺でもしばしば見かけることがあります。

クサリヘビという名前の通り鎖状のいわゆる「マムシ模様」の体で、全体としては太短い体形をしており、尾と胴体の区別は太さの違いで明確です。
蛇の場合、足が無いので「どこまでが胴体でどこから尾なのか」という疑問を感じるかと思いますが、総排泄孔(いわゆるお尻の穴)より後が尾ということになり、マムシの場合は総排泄孔よりも後ろが急激に細くなっています。
体色は黒褐色(いわゆるカラス蛇)から赤褐色(赤マムシ)、明るい褐色まで、かなり幅がありますが遺伝的なのかどうかは不明です。
また、人に出会ったりして警戒すると、尾の部分を震わせて音を出します。
マムシ自体は攻撃的な蛇ではなく、この警戒音で無用な衝突を避けようとしているものと思います。

マムシの毒は沖縄のハブよりも強力だそうですが、体が小さいために絶対的な毒液の量が少ないことと、ハブほどの攻撃性も無いため重篤な咬傷事故は少ないとのことです。

------------------------------- 余談ですが… -----------------------------

ishidaの場合は兄弟揃って蛇が平気でよく捕まえて遊んでいたのですが、9歳の春(3月の終業式の後)に近所の芋穴(丘陵地にサトイモなどを保管するために掘られた穴)の中で冬眠していたマムシをおもちゃにしていて右手の人差し指を咬まれたことがあります。
急いで傷口から血液を吸い出しましたが次第に腕が腫れ上がり、激痛とともに二の腕までが二倍ほどの太さになってしまいました。
救急車で運ばれ、切開手術と血清によって一命は取り留めました(^^;が一週間の入院となり、春休みはずっと病院で過ごしました。

蛇自体が小さかったことと、冬眠明けだったことから毒液の量が少なかったことが幸いでしたが、ishidaの人生の最大の危機の一つでした…。