イワサキセダカヘビ
爬虫網 有鱗目 セダカヘビ科 体長700mm前後
「一人ナイトツアー(?)」から戻る途中のギンネムの枝にいました。
鼻先が短く、「凍り付いた笑顔」が独特の顔付きに見える。オレンジ色の虹彩が何だかかわいい?
全体として小型で細長い体形で、思ったより艶がある気がした。
頚部が細く、名前通り背側が高く盛り上がった独特の体型です。
石垣島と西表島だけに生息する小型のヘビで、「セダカヘビ科」に属するヘビは日本では本種だけで、近縁種が台湾・中国南部〜インドにかけて生息するとのことです。 本種を含む「セダカヘビ科」に共通する特徴として、カタツムリを専門に捕食するという独特の生態に加え、カタツムリの軟体部を引き出すために上顎の歯は一部が消失し、加えて下顎の歯は左右で本数が異なるという特殊化がみられるということです。 ただし、本種の下顎の構造は一般的な「右巻き」の殻を持つカタツムリに合わせた特殊化をしており、「左巻き」のカタツムリを捕食しようとしても高確率で失敗するようです。 本種の和名の「イワサキ」とは、明治時代に石垣島気象台の2代目所長となって八重山諸島の民俗学や自然科学に多大な貢献のあった岩崎卓爾氏への献名によるものです。 ishidaとしても「右利きのヘビ仮説 東海大学出版部(細 将貴 著)」で読んで以来「憧れのヘビ(?)」だったもの(ヘビに憧れるっていう感覚は生き物好きな人間以外には理解しがたい習性(^^;)ですが、八重山訪問3度目の正直、2024年の西表島遠征での一人ナイトツアー(笑)から戻る途中、ヘッドライトに照らされたギンネムの木の枝に鎮座する本種を見た時には小躍りして(?)大喜びでした。 |