ヤットコアマビコヤスデ
大顎亜門 倍脚(ヤスデ)網 オビヤスデ目 ババヤスデ科 約60mm
暗い林内でも目立つ色合いで、これは警戒色?
背甲に隠れて顔がよく見えません…。
「ヤスデ」はその姿形から「ムカデ」の親戚のように思われがちですが、類縁的にはまったく別の生き物です。大きな違いは、ヤスデは「倍脚(ヤスデ)網」に属し、「一体節当たり二対(4本)」の脚を持っているところです。(対して「ムカデ」は「唇脚(ムカデ)網」で、脚は「一体節当たり一対(2本)」です。)多くが肉食で強い毒をもつ「ムカデ」とは類縁的には近くなく、わざわざ似せたわけではないと思いますが、十把一絡げに偏見を持って見られているようで気の毒な感じです。
2019年10月の石垣島遠征で見付けた本種は沖縄本島に生息する「ホルストアマビコヤスデ」と形態的にはそっくりですが、こちらは鮮やかな明るい体色で非常に目立ちます。八重山諸島に生息し、主に自然度の高い森林の地上で見られます。