ヤマタニシ
軟体動物門 腹足網 基眼目 ヤマタニシ科 殻径約20mm
全体的に明るい色の個体。
昼間に石の上を歩いていた個体。
本種は本州から九州、薩南諸島までの広い範囲に生息するヤマタニシ類の代表種です。
ヤマタニシ科は一般的なカタツムリと違って角質の蓋を持ち、触角は大触角のみで眼が触角の付け根にあります。ヤマキサゴ科やアズキガイ科など同じような特徴のものはいますが小型のものばかりで、ヤマタニシ科だけが大型のものを含んでいます。マイマイ科などの一般的なカタツムリは「有肺類」と呼ばれるように陸上に適応した肺を持っていますが、このグループは外套膜(殻の内壁に接する部分)の内側の空洞が肺として機能するそうです。
山地の林床に住み、普段は落ち葉の下などに隠れていますが、夜間や曇天の場合は昼間でも活動しているようです。自宅周辺では見たことはなく主に周辺の山地で見掛けますが、本種を初めて見た屋久島では海岸近くのガジュマルの森でも見掛けました。