リンコデムスの一種
扁形動物門 有棒状体綱 三岐腸目 リクウズムシ科 体長20mm程度
細く尖った頭部を盛んに動かしながら這っていた。
動きは活発で、近くのカタツムリを撮影後にもう一度見たらもういなくなっていた(^^;
コウガイビルなどとは違い「ちゃんとした目がある」ように見える。
コウガイビルに代表される「扁形動物」に属する動物は、陸上で普通に見掛ける生き物の中では最も人間から程遠い分類群とも言って良いような生き物です。 「三岐腸目」の生き物としては水棲の「プラナリア(ウズムシ)」が有名で、本種を含むリクウズムシ(Geoplanidae)科も陸上に棲む彼らの同類です。(Geo:陸の-Planidae:プラナリア類という命名) 以上は共通的な内容ですが、相変わらず前置きが長いのがishida式です…(^^;;;;;; 分類体系的には科や亜科について色々な意見があるとのことで、ここではWikipediaに掲載されているものに準拠しますが、「リクウズムシ科」の下位には「コウガイビル(Bipalium)属」「リンコデムス(Rhyncodemus)属」「ゲオプラナ(Geoplana)属」の3分類あり、本種は「リンコデムス属」に属しているということになります。 リンコデムス属のものについては体形はゲオプラナ属のものによく似た先端の尖った単純な体型をしていますが、体の先端(一応は頭部と呼んでいいのかな?)の先端寄りに「一対の眼」があるのが特徴です。 今回紹介したものは沖縄のやんばる地域で見たものですが、サイズ的には20mmほどと小型ですが、非常に活動的に見えました。 ネットなどでも日本各地のよく似たものの写真がちらほら見られますが今のところちゃんとした資料には出会えず、これも種不明なままです。 |