オオアカザトウムシ

節足動物門 クモ綱 ザトウムシ目 カマアカザトウムシ科 体長約7mm

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派手な赤橙色の体といい、脚の跗節が白いなど、意外にも目立つ色合いです。

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触肢が長い(^^)

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触肢は非常に長く、先には多数の棘を備えたパワーショベル状の構造を持ちます。

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体節構造もはっきりしており、他のザトウムシと印象が違う。

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眼塔はやや幅広で、角状に尖っている。

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眼塔の幅広さが判る。鋏角も非常に大きい。

近畿地方以西に分布する中型のザトウムシで、まるでパワーショベルのような長大な触肢を持っているのが特徴的です。
ishidaの地元では見られないカッコいい(ishida基準)ザトウムシで、「土の中の美しい生き物たち」(朝倉書店刊)で見て以来、一度出会ってみたいなあと思っていたものです。

地元には生息していませんが、生息地であればそれなりに普通に見られるんだろうなと思っていましたが、実際に出会ったのは2023年夏の九州遠征が初でした。
一般的な大型の地上性ザトウムシは昼間も見られるものが多いのですが、本種の場合はほぼ完全な夜行性のようです。

赤橙色の体色・前述のパワーショベルのような触肢・天辺の尖った幅広の眼塔・独特の質感の体など、非常に特徴的な姿をしています。
どちらかというと小型のものが多い「変てこな姿のザトウムシ」たちの中では破格に大きな体長7mmほどで、近縁でよく似た「ニホンアカザトウムシ」に比べても一回り大型で、触肢腿節に多数のトゲが生えているのが明確な識別点だとのことです。
(「ニホンアカザトウムシ」はishidaの地元も分布域に入っていますが、こちらも出会ったことがありません…)