オキナワヤマタカマイマイ

軟体動物門 腹足網 柄眼目 ナンバンマイマイ科 殻径約22〜27mm

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全身がほぼ白だが、よく見るとうっすら赤い色帯が見える個体。

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上の画像と同じ個体ですが、螺高が非常に高い部類です。

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こちらは全身が白くて螺高がやや低いタイプ。

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上の画像と同じ個体。共通的な特徴は大触角の色くらい?

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これも螺高が高いタイプ。

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白くて滑らかな殻と2本の色帯が陶磁器のようです。

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色帯が1本のタイプで、これは螺高が低いが未成熟なためそう見えるのかも。

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螺高がやや高めで全体が赤っぽいタイプ。ただいま排泄中(^^;

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これも殻が赤っぽいタイプですが、まだ未成熟な個体。

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螺高が非常に低くて「オトメマイマイ」のように見える未熟個体。

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これも螺高の低い未熟個体ですが、白さや透明感が際立って見える。

沖縄本島及び周辺の島に生息する中型で樹上性のカタツムリです。
沖縄本島のヤマタカマイマイとしては本種の隠蔽種として「シラユキヤマタカマイマイ」があり、近年は「ヤンバルヤマタカマイマイ」も亜種として提唱されているようです。
しかしもともと殻形状や色に個体差が大きく、外見だけでどちらの種かを見分けるのは困難で、生殖器の比較が必要とのことです。
ここではまとめて基亜種の「オキナワヤマタカマイマイ」として紹介します。

殻形状は「ニッポンマイマイ」のように螺高が高いのが一般的ですが、これにも個体差が大きく、「シラユキ」は螺高が低い傾向にあるとは言われますが、実際には個体差なのか、はたまた幼貝か成貝の違いなのか?といった印象の違いが激しすぎる気がします。
軟体部は基本的には白っぽい透明感のある色ですが殻色に応じて変化し、殻色の濃いものは軟体部も濃色、殻色が白いものは軟体部も白いといった傾向に見えます。
結局、殻と軟体部の色についても同種内でのパターンの違いが非常に大きいため、どちらにしても屋外での「オキナワ」と「シラユキ」の識別は困難と諦めています(^^;
また、何故か完全に成熟した成貝になかなか出会えない気がします。

沖縄本島南部に局所的に生息する同属の「アマノヤマタカマイマイ」については殻形よりも螺高が高い特異な殻形で殻色のバリエーションもないため見分けは容易なはずですが、2023年の沖縄遠征でも出会うことはできませんでした。