ニッポンマイマイ(カドバリニッポンマイマイ?)
軟体動物門 腹足網 柄眼目 ナンバンマイマイ科 殻径約22mm 殻長約20mm
軟体部は非常に柔軟で思った以上に伸縮します。
ゴムゴムの実を食べた結果、このような特殊能力を獲得(^^)
周縁角がかなりはっきりしています。
こちらは黒化した個体。軟体部も別種かと思うくらい黒い。
上と同じ個体ですが、かなり殻高が高く、逆に下面は平坦に見えます。
明るい色の個体は軟体部も薄い色合いの傾向がある。
まだ未成熟と思われる殻口が反っていない個体。
アクロバチックな体勢で細い枝から枝へ乗り移っています。
内部の軟体部の斑紋が透けて放射状の模様に見える。
「ニッポンマイマイ」は、本州と四国の広い範囲の平地から低山地に生息する中型のカタツムリで、「 Satsuma
japonica」が学名で、陸貝として最初に「japonica」の種小名がつけられたことから「ニッポン」を冠につけた和名となったとのことです。 殻の形態は殻径と殻高が大体同じくらい、全体に螺搭が滑らかに高い(タニシのように螺管が丸くて縫合部が窪んでいる形状と違って、縫合部が全体に滑らかに繋がっている)独特の形状をしています。 広い範囲に分布する広域種ですが地域的な亜種として数種あり、「カドバリニッポンマイマイ」は関東の西部から東海・北陸地方に分布しており、殻の周縁角が明確なエッジになっていることから「角張り」と命名されています。 本種は主に樹上性で、昼間は落葉の裏などに隠れており、夜間や雨天時に植物上を活発に移動しながら活動します。 ---------------------- 2021.10.18 写真追加 -------------------------- 色彩変異については想像以上の幅があるようで、殻色は白色(ほぼ透明)〜茶褐色、軟体部は真っ黒〜ほとんど白に近い明褐色のものが同所的に見られます。 |
真っ白く見える殻(実際は半透明)の個体。
コーヒー色の個体。
真っ黒けの個体。殻は半透明な茶褐色で、軟体部の色が透けて黒く見えている。