ナメクジ(フツウナメクジ)

軟体動物門 腹足網 柄眼目 ナメクジ科 体長約60mm

namekuji_P1359170.jpg - 125,480Bytes
自宅で見たナメクジ。70mmくらいに見えた。

namekuji_P1394206.jpg - 134,913Bytes
ちょっと縮んでキュッとなっていますが、この状態で50mmくらいだった。

namekuji_P1394221.jpg - 133,296Bytes
こちらの子はこの状態で50mmくらいだった。

「ナメクジ」という呼び方は非常に紛らわしくて、一般名称としての「ナメクジ」は全てのナメクジ類(一部真正のナメクジではないものまで含む)の総称でもあり、和名「ナメクジ」という特定の種を指す名称でもあります
(同じ例として、昆虫では「カブトムシ」とか「ハンミョウ」、植物では「スミレ」なども和名の特定種と同じ科のもの全体を指す一般名称の両方ありますね。)
一般名称としての「ナメクジ」は、「陸上のカタツムリが殻を無くす方向に進化したもの」の総称で、日本で見られるものは「ナメクジ科」「チャコウラナメクジ科」といったあたりが主流です。
実際には多系統のカタツムリが殻を縮小して「ナメクジ化」しており、その縮小度合いも様々で、ナメクジ科は殻は完全に消失していますがコウラナメクジ科は体内に痕跡的な平たい殻を残しています。
また、沖縄で見られる外来種の「ヒラコウラベッコウガイ」は小さな殻を背負っていてナメクジ一歩手前のカタツムリの状態といえます。
変わり種では「アシヒダナメクジ科」や「ホソアシヒダナメクジ科」のように、形態はナメクジですが、先祖は海で見られる「イソアワモチ」というウミウシのような生き物から進化したもので、陸上には殻を背負った親戚はいません。

で、種としての「ナメクジ」というのがこちらで、一般名称と混同しないよう「フツウナメクジ」とも称されますが、はっきり言って子供の頃からよく知っているはずなのにあまりしっかり見たことがありませんでした。
体の斑紋については、基本的に体の前後方向に濃い縦縞やまだら模様が並んでいるのがほとんどで、特に背面の両側が濃色になっているものが多い印象です。
一般的には体長50mm程度とされていますが、最近自宅や周辺の里山などで見付けたもの達は概ねで最大70mmくらいあるように思います。
軟体動物なので体長は伸縮するものには違いないですが、だんだん何が本当かよくわからなくなってきますね(^^;