ミカドギセル
軟体動物門 腹足綱 マイマイ目 キセルガイ科 殻径3.5mm 殻高25mm程度
落ち葉の隙間から覗く独特の殻形状を見付けて感激!の初対面。
申し訳ないけど、ちょこっと殻口を見せてもらった。ずいぶんまん丸なんだね。
歩き始めました。かなり老成した個体で、殻表がすっかり摩耗している。
茶褐色の殻皮がまだ残っている個体。
巻き数はサイズのわりに多くて、この個体で17層ある。
この個体は成熟しているものの新鮮な殻皮で表面がきれいです。
軟体部はいたって普通。下に見えるのは「アズキガイ」の幼貝。
滋賀県・岐阜県・三重県県境周辺の石灰岩地帯だけに生息するちょっと特異な殻形状のキセルガイで、個人的には巻き数が多くて太さが急激に変化する殻形状が格好良いと感じます。 「カタツムリハンドブック」で見て以来、実際に現地で見てみたいと思っていたものですが、2022年に岐阜県の石灰岩地帯で初対面できました。 殻表は全体的に茶褐色で成長脈も繊細な感じですが、老成した個体は殻皮が摩耗して白っぽくなっており、成長脈もあまり目立たなくなっています。 現地を訪問した日は未明の雨が上がって以降は晴れ時々曇りという天候で、第2候補地に到着したのが昼前くらいだったためか、活動中の個体はあまり多く見られませんでした。 |