コオオベソマイマイ

軟体動物門 腹足網 柄眼目 オナジマイマイ科 殻径約10mm 殻高約6mm

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10mm程度と小型ですが、殻の巻き数は多い。

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殻の上にダニが乗っかっており、一生懸命カタツムリの上を這いまわっている様子だった?

何となく相反する感じのする名前ですが、「コオオベソマイマイ」は「小型のオオベソマイマイ」という意味です。
大元になっている種の「オオベソマイマイ」自体は八重山諸島に生息するやや大型で特徴的な殻形状をしたカタツムリですが、各地で分化した類似種が「〇〇オオベソマイマイ」と名付けられています。
本種は他の地域性の強いオオベソマイマイに比べて小型ながら、生息範囲は本州のほぼ全域と四国の一部とされている広域種です。
しかし、特徴的な殻形態から別種とされているものも各地にあり、この先はさらに地域ごとに細分化されてゆく可能性もあるとのことです。

殻は全体として螺搭が低くて扁平ですが大きさの割りに巻き数は多く、丸みのある螺管を含めて全体的に「おやき」のようなイメージを持っています。
本種で最も特徴的なのは殻皮表面が顆粒状の細かな突起でおおわれていることで、殻の表面は艶消し感が強くなっており、放射状の火炎彩模様もわりと目立ちます。

湿潤で自然度の高い森林などの環境でないと生息できないようで、実際の生息地でも生息密度・生息数とも少ないイメージです。