キセルガイモドキ

軟体動物門 腹足網 柄眼目 キセルガイモドキ科 殻径約7mm、殻高約25mm

kiserugaimodoki_P1292120.jpg - 199,999Bytes

kiserugaimodoki_P1292443.jpg - 205,696Bytes
腐葉土の中に隠れたせいか、このように泥んこになっているものも多い。

kiserugaimodoki_P1292460.jpg - 182,143Bytes

kiserugaimodoki_P1292426.jpg - 171,724Bytes

kiserugaimodoki_P1292194.JPG - 227,038Bytes
岩の側面に着いて休眠中の個体。顆粒状の凹凸が成長線に沿って並んでいる。

一見すると「キセルガイ」のように見えますが、殻の長さが25mm以上と大型で殻径もかなり太めです。
また、日本で見られるキセルガイ科のカタツムリはすべて左巻きですが、キセルガイモドキ科は右巻きで、殻口の形状も異なっています。

本種は名前の通り「キセルガイモドキ科」の代表選手ですが、それほど個体数は多くないのか、主に石灰岩地帯の岩や樹上で見られます
これまで見たものは全て岩の壁面や木の幹などを縦向きに這っている状態で、休眠中のものであっても全て殻口を上に縦向きに張り付いていました。
殻の表面は細かな顆粒状の凹凸で覆われており、大きさのわりに繊細なイメージです。

2021年になって初めて出会って「おお、なんて大きいキセルガイだろう」と思ったのですが、よくよく調べてみると「キセルガイ科」とは別の仲間だと知りました。
また、写真のストックを見ると2012年にも写真に撮っていましたが、たまたまサイズがそれほど大きくなかったため「種不明なキセルガイの一種」として片づけてしまっていました。