ヒメユリサワガニ
節足動物門 エビ網 エビ目(十脚目) サワガニ科 甲幅30〜40mm
全身を写すことができた記念すべき初ショット。落ち葉を食べている。
このようなアングルで見ると「足長さん」がより目立つ。
甲幅40mm近い大型のオス。右側のハサミが非常に大きい。
ハサミは大きさの割りに厚みは少なめに見える。
脚の長さを生かして、このように岩の間を渡り歩くことができる。
膝くらいの高さのシダ上で活動中。かなり3次元的な行動範囲です。
全体的に薄っぺらな体型は岩の隙間などに入りやすくする適応か?
沖縄本島に生息する中型のサワガニで、本種は陸棲に特化したサワガニ類の中でも最も陸上生活に適応した種といわれ、外観は他のサワガニと比べて非常に歩脚が長い独特のプロポーションをしています。 サワガニ以外の陸棲のカニ類が全て幼生期間を海で過ごしてから稚ガニの姿で上陸するのに対し、サワガニ類は卵から孵化した時点ですでに稚ガニの姿をしており、海に依存することなく発生・成長することができます。 2016〜2019年の沖縄遠征では本種が生息しているような場所へ出掛けておらず、コロナ禍明けの2023年の遠征時に初めて実際に生息していそうな場所へ探索に出掛けました。 最初に全身を撮影できた個体は地面の落ち葉を食べており、ヤマガニなどと同様に雑食性ながらも植物性のものを食べる割合はけっこう多いようです。 |