ババヤスデの一種(ミドリババヤスデ?)

大顎亜門 倍脚(ヤスデ)網 オビヤスデ目 ババヤスデ科 約80m

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スギ林の中の岩の上で最初に見付けたもの。

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思った以上の多数の本種と出会いました。これは80mmくらいあったと思う。

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「ヤスデ」は姿形から「ムカデの親戚」のように思われがちですが、類縁的にはまったく別の生き物です。
大きな違いは、ヤスデは「倍脚(ヤスデ)網」に属し、「一体節当たり二対(4本)」の脚を持っているところです。(対して「ムカデ」は「唇脚(ムカデ)網」で、脚は「一体節当たり一対(2本)」です。)

ヤスデの分類や同定についてはなかなか難しくて専門家ではないishidaの手に負えないのが実情で、本種の場合も大型で生息数自体も少なくないと思われるものの正確な種の同定はできていません。
しかし近年はネット上の情報が多岐に存在し、調べた限りでは本種は中部地方以西に生息する「ミドリババヤスデ」というもののように思われます。

形態的に見ても以前のに記事にした地元の山などで見掛ける「ババヤスデの一種」と近縁ではないかと思います。

滋賀県・岐阜県。三重県県境にまたがる石灰岩地帯に出掛けた際に石灰岩の露頭があるような場所周辺では、踏まないように気を付けなければいけないくらい本種を見掛けました。
大型の節足動物は一見すると自然豊かな環境でないと生息できないような気がしますが、本種の場合は見られた環境からすると杉の植林地でも全然大丈夫なようです。

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愛知・静岡県にまたがる山地で見たもの。これも体長80mm近くあった。