モートンイトトンボ 

トンボ目 イトトンボ科 体長約32mm

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成熟したオスは腹部のオレンジ色が目立つ。

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後眼紋が「ハート」に見える(^^)

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常に湿地の低い草に間に潜んでいます。

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メスは明るい黄緑色で、腹部・胸部の上面は黒化傾向。

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未熟な
メスは全体が明るいオレンジ色。

南西諸島に分布する「ヒメイトトンボ」や、四国・九州・南西諸島に分布する「コフキヒメイトトンボ」のような体長30mmに満たないものに次ぐ小型種で、ishidaの地元の中部地方では最も小型のイトトンボ類だと思われます。
主に本州・四国・九州に分布していますが、中国地方・四国・九州では生息地は少なく、全国的にみても減少しているとのことです

全体としては本州の北寄り・高標高地を除く山地に偏った分布をしていることと、中国地方・四国・九州での減少が著しいことから、北方系のトンボなのかなと思いましたが、北海道では過去に函館周辺での生息記録があるだけで、他には分布していません。

オスは鮮やかなオレンジ色の腹部が特徴的で、小さいながらも草陰などにとまっている姿はとても目立ちます。
成熟したメスは全体が明るい黄緑色で体の上面は黒化傾向を示しますが、未熟な個体は全体が明るい黄橙色をしています。

主に湿地の草叢に棲み、開けた場所や大きな池沼・河川などには生息しておらず、小型で移動性も乏しいのか、観察した範囲では湿地の範囲から外にはほとんど出ることは無く、背の低い草の間から高く舞い上がるようなこともありませんでした。