コオニヤンマ 

トンボ目 サナエトンボ科  体長90mm前後

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一見すると大きさも「オニヤンマ」に近く感じるが、「オニヤンマ」はこのようなとまり方はしない。

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オスの腹端の付属器は太くて短いため目立たない。

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他のサナエトンボ同様にオスは腹部がスリム。

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こちらはメス。けっこうこんなとまり方をすることが多い。

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なかなか胸部側面の模様をはっきり撮影できない(^^;

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メスの腹部はオスに比べて太い。

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複眼間に一対の円錐状の角があり、後頭部が盛り上がってリーゼント状に張り出た部分にも角状の突起がある。

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一度見たら忘れない、独特の姿をした幼虫。

名前は「コオニヤンマ」で、姿も含めてオニヤンマ科のように思えますが、実際にはサナエトンボ科に属しています。
北海道〜九州にかけて広く分布し、主に平地〜丘陵地の森に囲まれた中小河川に生息する大型のサナエトンボです。
サナエトンボの中でも特に大型で、オスの体長は90mmを越え、日本産のトンボの中でもオニヤンマに次ぐ大型種で、飛んでいる姿もまるでオニヤンマのように見えてしまします。

体形は独特で、胸部が非常に大きいわりに頭部は相対的に小さく、後脚が他種に比べても特に長いというプロポーションです。
オスの付属器は短めであまり目立たず、メスは腹部が太長い体形をしています。
後頭部がリーゼント状に張り出して両サイドにツノ状の突起があり、中央には毛の束が生えているというのもちょっと特徴的に見えます。

川の中の岩などにとまることもありますが、メスの場合は特に河川に張り出した木の枝などの先端にとまることも多く、他のサナエトンボとは性質が違う気がします。
また、大型なためかわりと警戒心は弱く、接近しやすい印象もあります。

幼虫も非常に大きくて平べったく、触角の先が団扇のような形という独特の姿をしており、他種と見間違うことは無いと思います。