ホソアカトンボ 

トンボ目 トンボ科 体長約45mm

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胸部は金属光沢があり、この個体は胸部の黒化傾向が強めの個体のようです。

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前額もメタリックな輝きがある。

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実際には腹部はもっと赤みが強くなるようです。

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腹部の細さだけでなく、翅も非常に細長い独特の体型。

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撮影時にはメスだと気付きませんでしたが、オス的な色合いの同色型メスは少数派とのこと。

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メスの腹部第8節の下面は膨らんでいる。

日本国内では西表島のみに生息する南方系の中型のトンボで、赤くて細い腹部と金属光沢のある胸部に黄色い斑紋を持つ独特の姿をしています。
名前からは何となく「細い赤トンボ」的なものを連想させるため「アカネ属(Sympetrum属)」であるかのようにも思えますが類縁的には特に近縁ではなく、本種の属する「Agrionoptera属」のトンボは国内では本種一種のみです。

2024年の西表島遠征で初めて出会いましたが、胸部の青みがかった濃色のメタリックカラーや、翅が細長くて腹部も細い独特の体型は鮮烈な印象でした。
この遠征では雌雄それぞれ1個体を撮影しましたが、メスの方も撮影時にはオスだと思っていましたが、実際にはこのようなオスによく似た「同色型」のメスは少ないそうです。