アカスジベッコウトンボ

トンボ目 均翅亜目 トンボ科 体長約40mm

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水路の向こうでちょっと遠かった…でも、南国の陽射しの下で見るこの鮮烈なイメージを生かした撮影をしたい。

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いい感じ!と思いましたが、ちょうど陽が陰ってしまった…。よく見ると左後翅も破損している。

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ああっとピントが…なんて言ってるうちにやっぱり翅が下がってきます。

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概ねこの状態で安定です。オスは翅端の透明部と濃色部の境界は円弧状で、濃色部が縁紋の半ばまで達する。

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未熟なオスは全体が茶褐色。この様にとまった後で翅を開いた状態は短時間です。

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すぐにこの状態に…(^^;

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こちらは未成熟なメス。

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メスは翅端の透明部と濃色部の境界は直線的で、境界は縁紋の後端付近。

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こちらはやや成熟して赤みが強くなったメス。

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こちらが成熟したメスですが、オスに比べてややくすんでいるものの想像以上に赤いことが判明(^^)

本種はもともとは南方系の種で台湾を南限としており、時々台風などで飛ばされてきたものが八重山諸島で見られる程度だったのが2006年以降になって本格的に定着したものです。
かつてはマニアが血眼になって採集していたとも聞きますが、今では西表島・石垣島の水辺を代表するようなありふれたトンボとなっています。

サイズ的にはオオシオカラトンボやショウジョウトンボなどと大差ありませんが、南国の陽射しの下で見ると圧倒的なほど存在感のある鮮やかな翅色です。
前回の遠征時は単純に「メスは茶褐色、オスは真っ赤」と思っていましたが、実際には「オスもメスも未熟な個体は茶褐色、成熟すると次第に赤みが増してくる」というのが正解のようで、成熟したメスは想像していたよりも真っ赤でした。
翅端の透明部と濃色部の境界は、オスは円弧状で縁紋にかかっているがメスは直線状で縁紋に達する直前までという違いがあります。

2019年の石垣島遠征時にも各所で見掛けましたが、10月下旬という時期だったためかかなりくたびれたり翅が破損した個体が多く、しっかり撮影はできませんでした。
2022年の八重山遠征時には西表島・石垣島の両島で多数の本種を見ることが出来ましたが意外にも接近が難しく、おまけにすぐ翅を下げて耐風姿勢をとってしまう傾向が強いため撮影にはかなり苦戦しました。
今回はトンボやチョウの撮影に特化した(?)新兵器の100‐400mmズームレンズも駆使しましたが、意外に使い勝手や描写の面で満足のいく結果とはなりませんでした…(^^;;;;