ラミーカミキリ 

甲虫目 カミキリムシ科  体長15mm前後

ramykamikiri_P1337160.jpg - 81,720Bytes
この角度から見ると模様が「ジャイアントパンダ」のように見える(^^)

ramykamikiri_P1337123.jpg - 118,919Bytes

ramykamikiri_P1337151.jpg - 100,083Bytes
カラムシの葉を後食中の黒い部分がちょっとかすれた個体。

ramykamikiri_P1337146.jpg - 106,237Bytes
オスはメスよりやや小型でスリムな体型です。

ramykamikiri_P1269457.jpg - 108,112Bytes
やや青みが強い色合いのメス。

ramykamikiri_P1269422.jpg - 94,172Bytes
顔は何となく可愛らしく見えます。

西日本を中心に分布する小型で目立つ配色のカミキリムシですが、東南アジアなどが原産で明治時代に日本に移入された外来種と考えられています。
名前の「ラミー」とは麻の栽培種のことで、これが麻の原料として明治時代に輸入された際に本種も一緒に国内に侵入した模様です。
日本に自生する「カラムシ」とこの「ラミー」自体も起源はほぼ同じもののようで、逆に「カラムシ」も縄文時代など有史以前に麻の材料として海外から移入された「史前帰化植物」であろうと推定されているそうです。

「カラムシ」自体は里山や山地の路傍などに極めて普通に見られる植物となっており、それを食草とする本種も温暖な地域を中心にどんどん分布を広げているようです。

実際、東三河では初夏の山地で「カラムシ」が生えているような場所ではけっこう普通に見られるカミキリムシになっています。
カラムシの茎に産卵し、幼虫は茎の中を穿孔して生活します。

目にする機会は多いのですが、かなり敏感なため飛んで逃げてしまうことが多くてこれまでほとんど満足な写真が撮れていませんでした…(^^;
実際にデジカメの画像を拡大してみると、爽やかな色合いがとてもきれいです。
ウチの奥さんに見せたところ「パンダ模様だね」と言われました(^^)