コガタルリハムシ
甲虫目 ハムシ科 体長5mm前後

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あまりに小さいため、一見すると真っ黒な小さいムシ。

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卵を持っているため、腹部が極端に肥大しているメス。

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交尾ペアに乱入したオスと交尾中のオスがくんずほぐれつ。

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おおっと、こっちでも。個体密度が高いからか、同時に多数が性成熟するためか?こんなケースをよく見ます。

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体長はせいぜい5mm前後の小型のハムシで、一見すると真黒いムシのように見えますが、よく見ると濃い瑠璃色の体色が鮮やかです。
本種は「ギシギシ」や「スイバ」といったありふれた雑草をホストにしていますが、それらの植物が芽吹き始める3月頃には既に活発に活動し、繁殖行動もとっています。
競合の少ない早春に繁殖し、幼虫から成虫になった夏以降は地下で休眠して翌春に出現する生活史だとのことです。
「ギシギシ」や「スイバ」といえば道端や畑の畔などに普通に生える大型の雑草ですが、成虫も幼虫も同じものを摂食するため、本種が多産する場所では葉が丸坊主になってしまっている株も見掛けるほど食欲旺盛です。

春先に目覚めた越冬個体がホスト植物に集まって繁殖行動をとっているところを見ると、交尾中のペアに干渉するあぶれオスがよく見られます。
一見しても極端にオスの比率が多いということもないように見えますが、単に個体密度が高いからか、冬眠明けに一斉に性成熟するためなのか、それとも本種の性質(性格?)に関係するのか、その理由は不明です。