イシガキオビハナノミ 

甲虫目 ハナノミ科 体長13mm

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甲虫とは思えないような独特な体付き。

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横から見ると体の厚みがかなりあり、飛翔筋が発達しているように見える。

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体の前半が茶褐色を帯びていて尾端は黒くないのがオス?

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やや中途半端な個体もいたが、よく見ると斑紋や尾端の形が違うけど、実は別種?それともこれが性差?

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ハナノミ科の昆虫は一般的には馴染みがなく、植物上で跳ねるように移動することから「花蚤」と名付けられていますが、ほとんどは体長5mmに満たないような小型種ばかりですが本種が属する「オビハナノミ属」は体長10mmを超えるものが多くいます。
また、単色の体色のものが多いハナノミの中でも、この分類群のものは名前通りに帯状の斑紋を持つものがほとんどで、意外に見栄えのするものが多くいます。

本種は八重山諸島に分布し、体長も13mm程度と大型の部類でフォトジェニックな(?)美麗ハナノミといえます。

ただ、非常に警戒心が強いのか、接近するとすぐに飛び立って少し離れた場所に移動してしまい、なかなかにカメラマン泣かせな奴でもあります。

本種は明るいグレーの地色に黒い斑紋があるのが基本ですが、体の前半が茶華色がかった個体も見られ、これは性別による差のようです。
他の近縁種の例によれば、茶褐色の入っているのがオスということになると思われます。

意外に出会う機会は少ないなあと思っていましたが、ネットの情報を見て見ると現地では6月〜11月にかけて見られるようで、ishidaの遠征時期はちょうど本種が出現し始める微妙な時期だったのかもしれません。

また、ネットで検索すると沖縄本島や九州などで撮影された本種のものだという画像も出てきますが、これはよく似た近縁種のようです。