ヒメヤツボシハンミョウ
甲虫目 ハンミョウ科 体長9mm前後
初めて出会って、ファインダーの中に捕らえた本種はびっくりするようなメタリック感でした。
写真を見てわかるように、湿った場所が好きなようです。
苦手な液晶モニターを使ったローアングル撮影。
木漏れ日の林道で、数少ない太陽光下での撮影でした。
どうしても見下ろすようなアングルが多い(^^;
後ろから接近し、そっと横に回って撮影するのもこれが限界。
肩部の紋が後ろの紋とつながっている。頭に乗っているのは寄生バエか単なるおこぼれ頂戴?
ほぼ唯一のサイドビュー。岩の上にとまったが、慌てて設定があっておらず、まともに撮れたのはこれ1枚(^^;
個人的にお気に入りの写真(^^)
木洩れ日の自然光で撮ると、どうしても陰影がきつくなってしまう。
2024年に初めて撮影できた交尾態勢のペア。
夜間に植物上に登って寝ていた個体。
ほぼ等倍で撮影(ノートリミング)。どんなに接近してフラッシュを焚いても微動だもせず(^^)
八重山諸島に生息する体長10mmに満たないような小型のハンミョウですが、全体に地味な近縁種の「トウキョウヒメハンミョウ」などに比べると、頭部や前胸部のメタリック感が非常にきれいです。 本種も八重山遠征で出会いたかったものの一つでしたが、いったん見付けて好みの環境や見た目の雰囲気、飛び立って着地した時の動き(地面にいる姿は単なるハエにも見えてしまう)に慣れると、意外に各所で見付けることが出来ました。 しかし、本種も「ヤエヤマクビナガハンミョウ」と同じく、接近して撮影することに非常に苦労します(^^;。 ---------------------- 2024.09.29 画像と記載追加 -------------------------- その後の2024年の西表島遠征でも島内各所で見掛けましたが、前回の2022年には見掛けなかった場所でも見付けることができた半面、前回見た場所であっても地面に湿気がない状況では見付けることができず、生息には地面が濡れるくらいの湿り気が必須のようです。
本種は東南アジアから台湾にかけて分布する近縁種のうちの台湾種の亜種とされているそうです。
前翅の外縁に小さな白紋が並んでおり、これを「八星」と見立てた命名ですが、前翅前縁の肩部にも白い部分があり、「十星」としても良いように感じます(^^)。
(細かく見ると、肩部の紋とその次の紋は翅の外縁部でつながっているため、まとめて一つと数えているのかも…)
更には湿った地面がお好みのようで、低い体勢で逃げられないように接近するのは腰痛との戦いにもなってしまいます。
結果的には、低いアングルや正面からの撮影はほとんどできず、薄暗い山道などの環境も相まってたくさん出会ったわりには満足のいく撮影が出来たとは言い難い結果でした。
また、事前に生息が確認できている場所へ一人ナイトツアーで出掛けたところ、眠っている数個体を見付けましたが、彼らは夜には湿った地面(雨が降ると流水に洗われてしまうような場所)を避け、植物の葉上に登っているということも確認できました。
ぐっすり眠っている(?)お陰でいつも以上に接近しても逃げることは無く、フラッシュを焚いても微動だにしませんでした(^^)
掲載している最後の画像は、ほぼ等倍まで接近して撮影したもの(ノートリミング)です。