ドロハマキチョッキリ 

甲虫目 チョッキリゾウムシ科  約8mm

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イタドリの葉の表面を齧るメス

チョッキリゾウムシの仲間は、類縁的にはオトシブミなどと近く、以前はオトシブミ科に入れられていました。
形態はシギゾウムシなどに似たものもありますが、揺籃を作るものも多くいて、生態的にはオトシブミに似ています。

産卵後の葉や果実などを切り落とすものがいるため、チョッキリと呼ばれています。

ドロハマキチョッキリはドロノキ(ヤナギ科)の葉を巻くことからの命名ですが、非常に広食性なようで、カエデ科からイタドリ科、ブナ科、カバノキ科、ブドウ科、マンサク科などの広い範囲の樹種の若葉を巻くようです。

写真は愛知・長野県境の茶臼山で撮影したもので、イタドリの葉で見られました。
いわゆる「ベニホシハマキチョッキリ型」といわれる、緑地に前翅基部と中央にかけて赤いタイプのもので、西日本に見られる型のようです。

この時はオスは見つけられませんでしたが、オスは口吻がもっと長く、前胸側面に前向きの棘が生えています。