トビイロオオヒラタカメムシ

半翅目　ヒラタカメムシ科 　7mm前後

翅も非常に小さく、飛翔できそうもありませんね。

マンネングサ類(ベンケイソウ科)の花にとまる本種。

腹端の様子から、これらはオスのようです。

腹端を見ると、こちらはメスのようです。

横から見ると名前通り薄っぺらい。

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ヒラタカメムシ科のカメムシは程度の差こそあれ全て名前通り薄っぺらな体形をした地味なカメムシで、全てキノコや腐朽菌をホストにする菌食性という変わった分類群です。 自分の中ではなかなか目にすることがないが、時に集中して現れることがあるという印象で、どれも狙って出会うことのできないうえに、大半は小型で地味で隠蔽的な体色をしているばかりでなく見た目もよく似たものが多く、資料の不足もあってなかなか同定し辛い連中ばかりです。 本種は2025年にいつものフィールドで多数見ることができましたが、前年辺りにたまたま腐朽菌が大量発生するようなイベントがあったのでしょうか。 名前には「トビ色」と付きますが、やや赤みがかったこげ茶色という体色で、腐朽木の上などにいても樹皮などと一体化してなかなか見付けるのは困難です。 2025年に出会った初見の「ヒラタカメムシ科」の1種目ですが、本種以外のヒラタカメムシ科のカメムシたちに比べて特に不活発な印象で、フィールドをひと回りして戻ってもまだ同じ場所にいるというものも多かった。