シロモンヒラタカメムシ

半翅目 ヒラタカメムシ科  8mm前後

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独特の色合いはカッコいい(^^)。本種はわりと普通のカメムシっぽいプロポーションで、翅も大きい。

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複眼が左右に突出した独特の顔付きと、張り出した前胸部の側角が特徴的。

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胸部は厚みがあるが、体の後半はやはり扁平。

ヒラタカメムシ科のカメムシは程度の差こそあれ全て名前通り薄っぺらな体形をした地味なカメムシで、全てキノコや腐朽菌をホストにする菌食性という変わった分類群です。
自分の中ではなかなか目にすることがないが、時に集中して現れることがあるという印象で、どれも狙って出会うことのできないうえに、大半は小型で地味で隠蔽的な体色をしているばかりでなく見た目もよく似たものが多く、資料の不足もあってなかなか同定し辛い連中ばかりです。

本種は2005年に新種記載されたものだそうで、2012年刊行の「日本原色カメムシ図鑑 第3巻」にはちゃんと掲載されており「ノコギリヒラタカメムシ」と同属とあります。
これまで見たことがないカメムシだっただけでなく、やはり出会いづらいヒラタカメムシ科、さらには地味ながらなかなか特徴的な体色にけっこう興奮しました(^^)
ミズナラやブナなどの広葉樹の倒木や伐採木で見られるとのことで、ネットでちらほら散見する記事によると、概ね樹皮下で見付かることが多いようです。

2025年に出会った初見の「ヒラタカメムシ科」の3種目です。