キベリヒゲナガサシガメ
半翅目 カメムシ亜目 サシガメ科 体長15mm前後
赤橙と黒のコントラストがとても鮮やか。
名前通り触角はとても長い。
屋久島以南の南西諸島に生息するスマートな体形のサシガメです。よく似たものに「キベリユミアシサシガメ」など「ユミアシサシガメ属」のものが数種いますが、本種は国内唯一の「ヒゲナガサシガメ属」であり他人の空似のようです。(ユミアシサシガメ属のものは、前脚の脛節が大きく湾曲しているのが大きな違い)
体の中央が黒くて周縁部が赤橙色となっているのは、サシガメによくある警戒色で、「うかつに手を出すと痛い目にあうぞ」という警告だと思われます。(「黄縁」というよりも「赤縁」という感じですが…)前胸部側面に鋭い棘が横向きに張り出しており、華奢な体付きながら物理的な防御もしっかりしているようです。
写真のものは2025年の西表島遠征の際に、建物の外壁にいるところを見付けたものです。