ヒラタカメムシの一種

半翅目 ヒラタカメムシ科  7mm前後

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翅は非常に小さく、飛翔できそうもありませんね。

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ヒラタカメムシとしてはわりと厚みのある体形。

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何だか前の個体と触覚が違う??

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この角度からだと前胸側面に歯状の突起があるともいえる??

ヒラタカメムシ科のカメムシは程度の差こそあれ全て名前通り薄っぺらな体形をした地味なカメムシで、全てキノコや腐朽菌をホストにする菌食性という変わった分類群です。
自分の中ではなかなか目にすることがないが、時に集中して現れることがあるという印象で、どれも狙って出会うことのできないうえに、大半は小型で地味で隠蔽的な体色をしているばかりでなく見た目もよく似たものが多く、資料の不足もあってなかなか同定し辛い連中ばかりです。

本種は2025年にいつものフィールドで「トビイロオオヒラタカメムシ」と同時に複数見ることができましたが、最初は前種の幼虫かと思っていました。
でも、撮影した画像を見るとちゃんと小さいながらも翅はあるし、触角なども明らかに特徴が異なっています。
ヒラタカメムシとしては例外的に明るい体色をしていますが、「日本原色カメムシ図鑑 1巻/3巻」を見ても該当しそうなものは見付からず、今のところ種不明です。
「カドムネヒラタカメムシ」に全体の雰囲気や「頭部および前胸背に平伏毛が密生」という特徴がよく似ていますが、「前胸部側角と側縁中央に歯状の突起がある」という部分が合致しないので、同属の未記載種なのかもしれません。

本種は2025年に出会った初見の「ヒラタカメムシ科」の2種目です。