ヒラタムシヒキ

双翅目 ムシヒキアブ科 体長15mm前後

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海岸で初めて見た本種。さらに小型のムシヒキアブ(ハマベコムシヒキ)を捕食中。

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出会ったときにはどちらも種不明だった(^^;

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二年ぶりに西表島の海岸で出会った際には、砂浜での個体数はけっこう多かった。

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ややサイズが大きくて、腹端に毛のようなものがあるのがメスのようです。

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こちらはオスと思われる個体。プロポーション的には「ハマベコムシヒキ」に似ている。

本州から四国・九州・南西諸島にかけての海岸に生息する体長14mm程度の小型のムシヒキアブで、自然度の高い砂浜にしか生息していないようです。
2022年に最初に出会ったのも砂浜で他の昆虫を撮影していた際にちょうど目の前に飛んできたものでしたが、初見の変わったムシヒキアブだなと思いましたがあまり撮影できないうちに飛び去ってしまいました。
その個体はさらに小型のムシヒキアブ(過去に沖縄本島の海岸で見たことのあったもの)を捕食しており、どちらも種としては不明でした。
とりあえず両者とも再度撮影したいなと思って海岸に出掛けましたが、小型種の方は再撮影でき、正体も「ハマベコムシヒキ」だということが判りましたが、本種の方は種名は判明したものの、それらしい姿を何度か見ただけで再撮影は叶いませんでした。
ちなみに両種とも同じ「ヒラズムシヒキ亜科」に属しており、大きさには大きな差はあるものの、顔付きや全体の雰囲気(特にオスの外見)は似通っています。

その後、2024年の西表島遠征で再び本種に出会うことができただけでなく、ちょうど発生期に当たったためか現地では多数の個体を見ることができました。

ishidaの地元愛知県の海岸ではどちらかというと「ハマベコムシヒキ」が波打ち際に近い湿った場所や漂着物周辺、本種がやや陸寄りの草地との境界付近に生息しているようなイメージでしたが、西表島でも(陸との境界に草地はありませんが)波打ち際よりは植生のある領域との境界線付近に多く見られるようでした。

ややサイズが大きくてプロポーション的に八頭身に見え、腹部の末端に毛の束のようなものがあるのがメスで、サイズが小さめで六頭身的なプロポーションのものがオスのようです。