アナバチヤドリニクバエ

双翅目 ヤドリバエ科  約10mm

アナバチヤドリバエ アナバチヤドリバエ

アナバチヤドリバエ

見た目は何の変哲も無いハエですが、アナバチの仲間の獲物に卵を産みつける寄生バエです。卵からかえったハエの幼虫は、本来はアナバチの幼虫が食料とするための獲物を横取りして育つそうです。

新開孝さんの「里山昆虫ガイドブック」に載っているのを読んで初めてその存在を知りました。
自宅で、トガリアナバチが獲物を運んでいるのを発見して、写真をとっていると、このハエが常に30cmくらいの間隔をおいて(まるで糸でつながっているかのように)空中にとどまっているのに気が付きました。
アナバチが獲物を運ぶために飛び立つと、このハエもずっと後を追ってゆき、アナバチが巣穴を確認するために獲物を置いた一瞬をとらえて産卵するそうです。

アナバチヤドリバエの一種

 

また、別の場所で「ハナダカバチ」の巣穴群を観察した時にも、別種のヤドリバエの仲間がハチが来るのを待ち構えているのを発見しました。
(ただし、ハナダカバチは獲物を抱えたまま巣穴の入り口を掘るため、産卵の機会をとらえるのは難しいのでは?)

ハナダカバチに寄生するヤドリバエも鼻が高いの?