ニッポンヒゲナガハナバチ 

膜翅目(ハチ目) ミツバチ科  体長12mm前後

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交尾の際には、オスはメスの中胸・後胸間の関節部を大顎でくわえて固定します。

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上の写真で交尾していたペアのメス。単独て見たら同定は難しい…(^^;

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花粉集めをしないため、オスの後脚は細くてあまり毛がない。

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いわゆる「ハナバチ」類は社会性昆虫であるミツバチやマルハナバチと違って、単独で生活します。
サイズ的には大小様々ですが、全体的に丸っこい体付きでよく似たものが多いために屋外での同定は非常に困難です。

本種の場合はオスの触角が体長の倍ほどあり、頭楯と上唇は黄色く、見分けは容易かと思いますが、メスを単独で見ると特にこれといった特徴が無く、ほとんど他のハナバチやハキリバチとさえ見分けは難しい気がします。

4〜5月に色々な花を訪れているのが見られますが、意外に用心深いようで近付くとすぐに飛び去ってしまいます。
メスを見付けたオスは背中に飛び付き、大顎で中胸・後胸の関節部をくわえて体を固定して交尾の態勢になります。(この時が撮影のチャンス?)
メスはその後単独で地中に営巣するそうですが、石垣の隙間などに潜り込んでゆくのを見たことがあり、地上ではなく崖のような場所に横穴を設けるようです。