ムネアカキアシハバチ 

膜翅目(ハチ目) ハバチ科  体長8mm前後

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中間色を廃したコントラストの高い配色が綺麗です。

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一見した印象はサイズ感や配色も含めて「カブラハバチ」のように見えます
とはいえ、赤みのより強い胸部の色合いや黄色一色の肢など、中間色の無いはっきりしたコントラストがあって綺麗なハバチというイメージです

幼虫は野山に一般的な「サルトリイバラ」をホストにするとのことですが、ホスト植物は野山で最も普通に見掛けるわりに、本種は意外に見掛けることが少ないのが不思議です。
他にも「サルトリイバラ」をホストにする昆虫は多くいますが、植物側に何らかの防御機能があって寄生が難しいなどの理由があるんでしょうか?

---------------------------- 2021.05 追記・写真追加 ----------------------------

実際にサルトリイバラで産卵行動をしているところを見ると、新芽の葉の側縁に産卵管を差し込んで産卵するようです。
本種の活動自体が食草の芽吹きの時期に合わせた発生・産卵周期のため、短期間しか見られないのかもしれませんね。

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サルトリイバラの新芽に産卵しようとするメス。

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葉の縁にナイフ状の産卵管を差し込もうとしているようですが、この時は上手くいきませんでした。