クサアリモドキ (ヒラアシクサアリ)

膜翅目(ハチ目) アリ科  体長5mm前後

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結婚飛行に現れた新女王

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交尾後、翅を掻き落そうとしている新女王

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飛行後に翅を落とした女王(胸部側面に翅のついていた痕が見える)。脚が極端に扁平で金毛が生えている。

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ステンレス板に映った自分の影に対して威嚇?

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トビイロケアリから攻撃を受ける新女王。

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カイガラムシを保護する職アリ。

種名が間違っていたため「クロクサアリ」→「クサアリモドキ(ヒラアシクサアリ)」に修正しました。
従来は「クサアリモドキ」とされていたものが、近年になって「ヒラアシクサアリ」と改名されたとのことです。

体全体が艶のある黒で、頭部・腹部とも丸みがあって、グラマラスなアリです。
飛行を終えた女王アリは8mmほどで、脚が極端に平たくて金色の微毛が生えているのが特徴的です。
本種の職アリの場合、腹柄節の上部は逆V字型の前側の斜面に段差があるのが近縁な他種との識別点とのことです。

結婚飛行で交尾を終えた女王アリは翅を落とした後で「トビイロケアリ」の巣に侵入し、その巣穴の女王を殺してコロニーを乗っ取る社会的寄生を行います。

神社などの木の根元に営巣し、樹上のアブラムシのコロニーまで蟻道を造っているのを見かけますが、数自体はあまり多くないような気がします。