ヤエヤマウラナミジャノメ
鱗翅目 ジャノメチョウ科
後翅の後半部は白帯状になっておらず、3眼の「マサキ」に対して控えめながら4眼になっている。
後翅の後縁には白毛の縁取りがありませんが、単にくたびれて抜け落ちているだけかも…
ヤエヤマウラナミジャノメは八重山諸島の固有種です。以前に紹介している「マサキウラナミジャノメ」と近縁で、はっきり言って自分の目では外見でほとんど区別がつきません。ただ、「マサキ」の後翅の後縁には目立った白毛の縁取りがありますが、本種は白毛の縁取りはなく、後翅の裏波模様が全体的に一様で白帯状になっていないこと、後翅の目玉が控えめながら4眼になること(「マサキ」は3眼)が相違点になります。沖縄本島に生息する「リュウキュウ」とは生息地が違うので見間違うことはありませんが、八重山諸島ではサイズも模様もよく似た「マサキ」とは生息地も重なっていると思われますが、本種のほうが全体的に生息数が少なく、出会う機会は少ないようです。
2019年の石垣島遠征では「マサキ」のほうが圧倒的に多く見かけましたが、屋外での見分けは意外に難しくて、ずっと「ヤエヤマ」を撮っているとばかり思っていました。ところが、実はほとんどが「マサキ」ばかりで、逆に「ヤエヤマ」はほとんど出会おらず、はっきり本種と識別できたのは上の写真だけでした。