ツマグロヒョウモン

鱗翅目 タテハチョウ科

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この状態だと、「カバマダラ」によく似ています。

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本家の「カバマダラ」。

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オスはメスと全く似ていない、一般的な「豹紋」チョウです。

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毒々しくていかにも痛そうな幼虫ですが無毒です。

メスとオスは全く違う種類のように見えますが、名前の「ツマグロ」はメスの翅色から命名されています。
雌のこの模様は「カバマダラ」や「スジグロカバマダラ」などの毒チョウに擬態しているといわれ、鳥などの天敵に対する防御と考えられています。
初めての沖縄遠征で「カバマダラ」が飛んでいるところを見たら確かによく似ています。
(翅裏は実はぜんぜん似ておらず、一般的に翅を閉じてとまるものが多いタテハチョウの中では、本種が翅を開いて止まるのも擬態の効果を高めるためかもしれません。)
しかし、南西諸島などでは有効な擬態かもしれませんが、それらのチョウが分布していない地域では効果がありませんね。

幼虫はスミレ類に付くため、我が家の庭などにもよく訪れ、庭のパンジーなどによく産卵しているようです。
タテハチョウとしてはかなり大胆な習性でしょうか?他のタテハチョウに比べて花を訪れる機会が多いようです。

かつては図鑑などでは「三重県以西に分布」とありましたが、現在は分布域が北上中とのことで、2000年頃には自宅周辺では普通に世代交代していました。

幼虫は庭のパンジーなどで育ち、一見するといかにも毒々しくて痛そうな外見ですが実際には毒などは持っていません。

2番目の写真は沖縄で見た「カバマダラ」ですが、ひらひら飛んでいるところはとてもよく似て見えます。