ヤエヤマキスジゴキブリ
ゴキブリ目 チャバネゴキブリ科 体長15mm前後
全体的に丸みのある体形です。
名前の通り前胸背板の両側に黄色い色帯がある。
体の表面は油分でてらてらした輝き。
八重山諸島の西表島・石垣島に生息する、名前の通り前胸部側面に黄色い部分があるやや小型のゴキブリです。全体に丸っこくて体長は15mmほどと、家の中で見る「クロゴキブリ」の幼虫サイズというイメージに感じます。ゴキブリを専門にしている竜洋昆虫館学芸員で自称「ゴキブリスト」の柳沢静磨さんの著書「ゴキブリハンドブック」によると、本州から九州・トカラ列島に「キスジゴキブリ」というこげ茶色に黄色いスジのある近縁種が生息しており、そちらに比べると全体に色合いが薄くて飴色の翅色をしています。
一般的にゴキブリの別称として「油虫」と呼ばれますが、本種は特にてらてらした感じを受けますが、これは体を清潔に保つためのもののようです。現地では普通種と思いますが、森林性で自然度の高い場所でしか見ていません。