ツチイナゴ 

直翅(バッタ)目 バッタ科  体長40mm前後

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褐色の成虫

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緑色に細かな黒点を散らした体色の幼虫

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こちらは褐色の幼虫

平地から低山地の草むらなどに普通に見られるバッタです。

成虫は晩秋に現れ、成虫のまま越冬して翌年の春に交尾・産卵するようです。

 

幼虫は草の茎に縦にとまっていることが多く、覗き込むと危険を感じて後ろ側後ろ側へと回り込んで身を隠す行動が見られます。

複眼から縦に眼過線があり、涙を流しているようで可愛らしく見えます。

 

幼虫のうちは全身緑色(色彩変異があり、褐色のものもいます)に細かな黒点があり、成虫になると明瞭な模様が現れます。


成虫になると基本的にすべて褐色になるようですが、褐色の濃淡の度合いにはけっこう個体差があるようで、くっきりした灰白色模様のメスに比べてオスのほうが模様のコントラストが低くて赤みが強い傾向に感じます。

 

名前は成虫の体色が土色ということで「土イナゴ」と命名されているようですが、実際には草地の草本やクズなどのマント植物上で見られ、幼虫は夏の草地、成虫の体色は越冬時の枯草の色を模した保護色だといわれます。