オキナワモリバッタ
直翅(バッタ)目 バッタ科 体長40mm前後
右後脚を失っているオス成虫。
オスは触角が特に長い。
くすんだ茶色のメス成虫。緊張すると脱糞するのはバッタ共通の行動?
赤みの強い終齢幼虫。アオノクマタケランの花を食べている。
明るい茶色と濃いこげ茶のコントラストが強い幼虫。
やや黄色みの強い幼虫。
若齢の幼虫。
モリバッタは奄美大島から八重山諸島にかけて分布する名前の通り森林性のバッタで、生息地によって5亜種(最近はまとめて3亜種の説もあり)に分かれています。 本種は、沖縄本島に分布する亜種ということで「オキナワモリバッタ」と名付けられており、モリバッタ中唯一の「短翅型」であり、フキバッタの仲間のように成虫になっても翅が短くて腹部の1/3くらいまでしかありません。 体色にはいろいろなパターンがあるようで、赤茶色に近いものから明るい茶色まで様々な体色の物がいるようです。 また、現地では一年中見られるとのことですが、2016年以来何度も沖縄本島へ遠征しているのにもかかわらず出会うのはなぜか幼虫ばかりで、成虫に出会う機会がとても少ないのが不思議です。
モリバッタの名前の通り森林性には違いないのですが、やんばるの暗い森よりはむしろもっと平地に近い畑の周辺の藪などのほうが多く生息しているようです。