ニセハネナガヒシバッタ
直翅(バッタ)目 ヒシバッタ科 体長12mm前後
前胸背板は全体に平板で、中央稜線は目立たない。
斑紋が明瞭な個体。背面濃色部の後端は明瞭。
「ハネナガヒシバッタ」よりも複眼の突出が顕著とされています。
本種は関東以南の本州・四国・九州・南西諸島に分布し、水辺の砂地などで見られます。 体色や斑紋の濃淡には個体差がありますが、どの個体でも砂地などでは非常に隠蔽的で、足元から飛び立って初めて存在に気付くくらいです。
同所的に生息する近縁な「ハネナガヒシバッタ」とよく似ていますが、背面の中央稜線が明色で、前胸部を並行に横切る明色部と濃色部を持つ「ハネナガヒシバッタ」に対し、本種は明瞭な明色部はなくて濃色部の後端が明瞭に弧を描いている点に違いがあります。
また、本種のほうが複眼の突出が顕著で複眼間が狭いとのことですが、両種を比べてもそんなに極端な差異があるのかないのか…屋外で単独で見たら判別は難しい気がします。