マダラカマドウマ
直翅(バッタ)目 カマドウマ科 体長25mm前後
マダラカマドウマは、カマドウマ科の中でも最も普通に見られるもので、人家の床下から低山地の森の中など、広い環境に棲みます。 子供の頃、実家の床下や神社のシイの木の虚などでよく見掛けました。
非常に肢が長く、体長以上に巨大に見えますが、カマドウマの仲間は全て成虫になっても翅は全くありません。
床下などで見られることから「便所コオロギ」などという情けない俗称も頂いています。(昔の汲み取り式のトイレの場合、床下につながっているのと、ハエの幼虫などを餌としているためにトイレ周辺に集まってくるせいでしょうか) 実際、最近ではよく出掛ける湖西連峰の稜線上に「浅間神社」があるのですが、そこのトイレ(木造)にはいつも多数の本種とアシダカグモが見られます。 ちなみに、拝殿の中には見える範囲にはいませんから、暗さだけでなく餌になる小昆虫の有無と、床下からの忍び込みやすさ(^^;がポイントでしょうね。 ニュージーランドでは土着の哺乳類がほとんどいなかったため、ネズミの生態的位置をウェタと呼ばれるカマドウマの一種が占めているそうで、最大種の体長は15cmにもなるとか。 |